Q1. いま特に関心を持っているテーマ・活動は何ですか?
個人的には本年ほどAI、デジタル技術に触れた年はないと言っても良いほどの関心を寄せた年だった。ふんわりとイメージしていたやわやわの情報を補強して硬く芯のある武器に進化していけるのではないかととても期待している。
AIはツールだ。今最も個人として関心のある、ミッドエイジクライシスをどう乗り切るのかをAIと共に考えていて、あらゆる情報をデジタル化してデータとしてAIに渡した上で正直な意見を述べると、AIもAIなりにしっかり考えてくれるので壁打ちには素晴らしいものとなっている。
例えば、一億円今パッとキャッシュであった場合にどういう生活をしたいのかを考えてみる。
都会の喧騒から離れた、それでも都会から遠すぎない場所に家を建てて優雅に暮らしたいとする。ではどのくらいの地域なのか、家賃相場をAIが調べる。どういうファッションやイメージを持っているのか、これで家具や調度品を提案してもらう。冬は薪ストーブがいいよね、どんなものがあるのかを調べてくれる。ではそこまで固まったら間取りを作ってもらう、地域環境を調べてもらう・・・。
これは一例だが、ボンヤリしたイメージを固めていくには非常に良い。それをそのまま人生計画にするのも良いし、違うと思ったらまたゼロベースから積み上げてもいい。何事も走り出しと具体化が難しいものだが、AIをうまく使えばそのあたりのアシストは大きいだろう。ミッドエイジというキャリア形成の転機においては天啓のツールではある。どう、うまく考えるヒントとして使えるのかが大切なのだろう。
Q2. そのテーマ・活動を通して、どんな発見や気づきがありましたか?
考え方として、AI利用は人間の能力を拡張するという意味では非常に利用価値のあるものであると考える。本業では限られた使い方しかできないものの、例えば先ほどのキャリアに対する考え方という意味では会社情報を持ち出さない範囲であればAIの個人利用も可能であり、会社として契約しているAIがあるのであればそちらを利用して会社制度とキャリアプランを突き合わせて今後の助言をもらいつつ戦略を練るのもいいだろう。自分を高めるためのツールとしてはかなり使い勝手が良いということが本年の最大の学びだった。
一方、それでもAIのアウトプットは初めは60点くらいで返してくるので手戻りや人間の手になる修正が欠かせないのはいまでも変わりはない。エージェントにしても同様で、過信せずに精度を高めて利用機会を見極めることが大切な業務利用の心構えだろう。
また筆者の業界で懸念しているのはランサムウェアや巧妙化するセキュリティ対策ではあるが、AIが作成するウィルスやAIが悪質なハッキングをするという事例も報告されつつある。セキュリティ対策にもAI利用が見込まれる中でどう我々が振る舞えば良いのかはこれから模索しなければならないのだろう。
Q3. 今後、その関心領域とご自身の専門性をどう掛け合わせていきたいですか?
事ほど左様に本年はAIにどっぷり浸かっていたものの、もう少し気楽になんでも生活の向上に利用できるのが良さなのは間違いない。今は来年計画している通信制の大学への入学についてや資格の取得についてAIを使って計画を練っているところだ。Q1で述べた人生計画(自分の欲求の奥にある目標、目的を言語化する)から逆算して、今自分が何をしていくのかを考え実施していく。
ここで大切なのは、自分で考えるという事だろう。
カエサルの言うように「人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない」、AIも自分が都合が良いと思う方向に誘導して行先を誤る可能性は十二分にある。
やはりこれからの時代は、リベラルアーツ、特に哲学が最重要になってくるのではないだろうか。AIというツールを使う人の「使い方」が非常に重要になってくる。自分の頭でしっかり考えた上で、批判にも耳を傾けつつ柔軟に対応するしなやかさが肝要となる。
NewsPicksエキスパートの方々はもっと有用な利用法や、普通では考えつかないようなAI利用、あるいはAI不利用を自然と実践している方々が多いだろう。このコミュニティに属するにあたり、NewsPicksの記事や動画も参考にするのだが、コメントも特に参考にしている。ぜひこれからも勉強させていただきたく、私淑させていただければと思っている。



