Q1. 2025年に挑戦したこと・変化があったことは何ですか?
私にとって2025年は、大きな人生の転換期でした。
中小企業診断士を取得したと同時に、自らの志を具現化する企業体として「株式会社石黒組」を立ち上げ、文字通り独立しました。
本気で向き合う楽しさ。
不思議と、不安感は当初から全くありませんでした。
で、今も「やらされ感」は全くなく、シンプルに楽しい。
忙しさを「自分で決めている」から、全ての行動や事象に対して納得感がある。こんなうれしい事はないです。
且つ、初年度ながらそこそこ稼げてます(笑)
これは、人さまのお役に立てている証だと思っています。
そんななかで、思った事をつらつらと書き記します。
私は2025年「現場に立たない戦略や制度は、もはや仕事ではない」とはっきり自覚しました。
この感覚の根底には、長らく古巣であった三越伊勢丹で培ってきた現場主義があります。
売場、取引先、作り手と向き合う中で、どれだけ理屈が通っていても、現場が動かなければ意味がないという事実を、私は何度も体感してきました。
この経験が、私の仕事観の出発点になっています。
今春大学院を修了し、中小企業診断士として登録し、MBAホルダーにもなりました。
理論やフレームワークを語る資格は一通り揃いましたが、私はあえて「上流で整った答えを示す側」に行く選択をしませんでした。
代わりに、自身の法人である株式会社石黒組を本格的に稼働させ、自分自身が当事者として意思決定を引き受ける立場に立ちました。
石黒組の企業理念は「日本全国あらゆる地域の活性化に資する」です。
この理念は掲げるだけの言葉ではなく、私がどの現場に立つかを決める判断基準そのものです。
さらに、地域活性化起業人として、地域に入り込む二拠点生活を始めました。
行政、事業者、住民の間に立ち、誰の理屈も完全には通らない場所で時間を過ごす。
その不便さを引き受けること自体が、現場でしか得られない判断軸を磨く行為だと考えています。
2025年の私の関心は、一貫して「現場から離れないこと」にありました。
Q2. その経験を通じて得た学びや、印象に残った気づきはありますか?
現場に近づくほど、仕事は不格好になりますが、その分だけ嘘がなくなる。
これが2025年に得た最大の気づきです。
様々な支援において、制度的に「正しい答え」はいくつも存在します。
しかし現場では、「正しいかどうか」よりも、「この判断を自分たちが本当に引き受けられるか」が問われます。
私は2025年、あえてコンサルタントとして-きれいに勝てる選択肢-を提示しない場面を増やしました。
その代わり、「自分だったらやるか」「後から後悔しないか」という問いを、経営者と一緒に抱え続けることを選びました。
地域の現場でも同様です。
行政、事業者、住民は、それぞれ合理的で正しいことを言っています。
ただし、立場が違うため論点は簡単には噛み合いません。
ここで必要なのは調整案ではなく、「それぞれが何を守ろうとしているのか」を可視化することでした。
そのプロセスには時間がかかりますが、一度腹落ちが起きると、物事は驚くほど速く動き始めます。
また、この一年を通じて、自分自身の生い立ちや仕事経験を通じて体得してきた「地域との関わり方」が、無意識の判断基準になっていることにも気づきました。
外から答えを持ち込むのではなく、内側に入り、時間をかけて信頼を積み上げる。
その姿勢こそが、私の仕事の核なのだと再確認した一年でした。
Q3. 2026年に向けて、どのような構想や挑戦を思い描いていますか?
2026年は、現場で培ってきた経験や考え方を「人に伝える=教育」という形で外に開いていく年にしたいと考えています。
中小企業診断士としての制度理解や、MBAで得た理論は、今後も重要な基盤です。
ただし、それらを正解を示すための武器として使うつもりはありません。
私にとって、中小企業診断士やMBAといった事は「信頼性の担保」だけです。元々、そのつもりで資格をとりました。
あくまでも大事なのは、人間としての私を信頼して頂ける産官学に対して、最高のパフォーマンスでお応えする事。
資格や学歴は、その導入期の「信頼性の担保」だけです。
現場で迷い、決めるための共通言語として、多くの人に手渡していきたいと考えています。
具体的には、地方自治体や地域の事業者の方々に向けて、「いかに地域に誇りを持ってもらうか」をテーマにお話しする機会を、意図的に作っていきます。
すでに年明けには福島県にて、ママさん経営者の方々に向けた「マーケティングって何?」を分かりやすく伝える講義や、貿易実務に携わる方々に向けた「貿易に必要なマーケティング的な考え方とは何か」といった内容の講義をさせて頂くお話を頂いております。
とても楽しみです。
これは知識提供ではありません。
地域や事業の価値を、自分の言葉で語れる人を増やすための取り組みです。もっというと「自信を持ってもらう為の背中後押し」だと思っています。
株式会社石黒組の理念である「日本全国あらゆる地域の活性化に資する」を、実践だけでなく教育の形でも実装していく。
その第一歩が2026年になると考えています。
仕事を広げるのではなく、伝わる人を増やす。
それが、私が描いている次のキャリアの構想です。
2026年が楽しみで仕方がありません。



