2022年2月25日、ユーザベースグループの株式会社ミーミルは、エキスパートプラットフォーム「NewsPicks Expert」で活躍しているエキスパートをお招きし、「エキスパートアワード2021」を開催しました。フラッシュオピニオン部門 フラッシュオピニオン部門では、経済情報プラットフォーム「SPEEDA」上で寄せられた質問に対して、専門的な見地から24時間以内に回答を寄せるサービス「FLASH Opinion」で実績を収めた5名のエキスパートが受賞しました。この度、受賞者の皆さまに「NewsPicks Expert」に登録した経緯や案件を受けてみて得た気づき、エキスパート活動のモチベーションなどを答えていただきました。 インタビューでは、ご自身の知見を生かしながらアウトプットの場を増やし、楽しんでエキスパート活動されている皆さまの思いを伺うことができました。エキスパート活動に一歩踏み出すためのメッセージもいただいておりますので、エキスパート活動に興味をお持ちの方もぜひご覧ください。最多コメント賞 入鹿山 剛堂 様ーアワード受賞の感想を教えてください。受賞をまったく予想していなかったため、最初はとても驚きました。ただ多くの人のお役に立てたということが嬉しく、賞をいただいたことを光栄に存じ、御礼申し上げます。 ーエキスパート活動のメリットを教えてください。最初は知人からの誘いで登録はしたものの、多忙なため回答できずにおりました。「どうしてもご回答いただきたい」という依頼があったので、消極的にではあったのですが回答しているうちに、分かっているつもりでも曖昧な知識が意外と多いことに気づかされました。回答するためには、裏付けとなるデータ等を調べなければなりません。エキスパート活動の最大のメリットは、案件回答を通じて「自分の知識や考えがより幅広く明確になるということ」だと実感しています。現在は可能な限りご依頼に応じるようにしています。 ー個人のキャリア形成のあり方について、ご自身のお考えを教えてください。COVID-19の影響で在宅勤務やリモート会議が増えました。会社組織の在り方や活動の仕方、個人の価値、社会への貢献等を改めて根本から考え直す良い機会と捉えています。その中で、自身の価値や存在意義というものは、地位や肩書ではなく、自分ならではの知識や経験、考え方をどうやって世の中に活かしていくのかが重要であり、そういった観点でキャリア形成をしていくべきだと思うようになりました。最多コメント賞・ベストインタビュー賞 稲葉 祐樹 様稲葉様からのコメントはエキスパートインタビュー賞の記事にてご紹介しております。ベストコメント賞 岡部 正明 氏ーこれまでに社外での活動はされていましたか?会社員ではありますが、大学の非常勤講師や環境省の化学物質アドバイザーとして参加した経験があったので、社外でのアウトプットの機会は以前からありました。NewsPicks Expertに登録した当初は、どのような案件依頼が来るのか少々不安もありました。しかし、実際には、私の知識や経験がお役に立てることも多く「案ずるより産むが易し」だったと思っています。 ーエキスパート活動のメリットはどんな点だとお考えですか?質問をいただくこと自体にメリットを感じています。他の人がどんなことに関心を持っているのかという「知りたいことを知ることができる」ことが私にとって貴重なインプットであり、モチベーションになっています。また、これまでの経験からすぐに答えられる質問いただくこともありますが、調べたり考えたりする必要がある質問も多くいただきます。環境関係のテーマは変化が速いので、2、3年前の情報は古かったりしますので、調査は欠かせません。質問を通じて、自分の中で情報や課題の整理ができる点もメリットです。このスキルは、本業で企画立案・プロジェクトマネージャーとして活動する上でも役立っています。 ー印象に残っている案件はありますか?「気候変動関連のトレンドを知りたい」という案件が印象に残っています。偶然にも本業で担当している案件とも近しい方向性の内容だったので、依頼対応を通じて得るものが多かったです。経団連メンバーならではの視点や、10年ほど前から参加をしている気候変動枠組条約締約国会議(COP)の経験も活かすことができました。質問を通じてクライアント企業の、環境問題に対しての危惧、期待、ビジネスチャンス、リスクなどさまざまな観点に対する考えを感じ取ることができます。 ークライアントからの満足度を上げるために心がけていることはなんですか?専門用語の使い方に気をつけるようにしています。正確性を求めて専門用語を多用すると難解になりやすく、分かりやすくしようと専門用語を避けると正確性が欠けてしまいがちです。そのバランスに気をつけて回答するようにしています。クライアントのご質問の内容や理解度を把握し、回答の仕方を柔軟に変えていくことで、期待に応えられるようにしています。この点は、クライアントが歩み寄るのではなく、エキスパート側からそうすべきだと思っています。 ー個人のキャリア形成のあり方について、ご自身のお考えを教えてください。今までの日本型の雇用体系における会社と従業員の関係は、主従関係だったように感じます。しかし、近年は個人が主体的にキャリアを積んでいくことによって、企業とも対等な関係、win-winの関係を築く構造に変化していると思います。個人は、企業に頼ってばかりでいるのではなく、個人としての能力や資質に磨きをかけることが必要な世界になってくると考えています。もちろん、一つの会社に長く勤めることも悪いことばかりではなく、いろんなことを経験できる点は強みになると考えています。私自身、工場でのものづくり、人間関係構築力、オペレーション、経理など一連の流れを業務を通じて経験できたことは良い経験となっています。ベストコメント賞 小林 芳幸 氏ーアワード受賞の感想を教えてください。私は40年以上に渡って物流業界で仕事をしています。物流業界の面白さの一つは、畑違いの業種・業界と接点が幅広いこと。自分の経験や知見を無限に広げることができると思っています。また、物流の仕事は全く同じ仕事の繰り返しが起きることはないので、常に学び続けることが必要です。今回の受賞は、このように蓄えてきた自分の引き出しの多さを生かして、考え、提案することを続けてきた結果だと思います。 ーエキスパート活動のメリットを教えてください。自分では気づかない視点・観点から質問をいただけるので、自分の知識を整理する良い機会になっています。質問の内容からクライアントの理解度や理解したいポイントを推測し、自分の引き出しを整理し、回答するようにしています。また、引き出しには自信があるのですが、自分の知識がすでに古くなっている場合もあります。既存の知識で答えるだけでなく、新しい考え方がないか調べ、場合によっては新しい知識をインプットしながら回答を作成しています。 ー印象に残っている案件があれば教えてください。生産ラインの機械に関する案件が印象に残っています。30年前くらいに行った日本で作った生産ラインを、海外輸送した工場移転の経験を思い出しながら回答しました。あの時の仕事が、こんな風に今に繋がっているんだな、と自分自身を振り返る機会になりました。また、最近はEVトラックに関するコメント依頼が多いのも印象的です。時代を感じますよね。EVはインフラ整備も必要なので、普及するまでは0〜15年くらいかかると思っているのですが、案件回答を通じて近未来を見据えるようなトレンドが見えてきます。 ー個人のキャリア形成のあり方について、ご自身のお考えを教えてください。自分自身で主体的に成長していくためのアクションをし続けることが必要な時代だと考えています。多くの情報が簡単に得られる時代になりました。情報の方から勝手に入ってくるほどです。その情報を自分にとってプラスのものにするためには、自分で取捨選択し、取り込んでいくことが重要だと思います。記事作成:兒玉優香