2022年2月25日、ユーザベースグループの株式会社ミーミルは、エキスパートプラットフォーム「NewsPicks Expert」で活躍しているエキスパートをお招きし、「エキスパートアワード2021」を開催しました。エキスパートインタビュー部門エキスパートインタビュー部門では、クライアントに対して業界動向や未来予測などをインタビューで回答するサービス「EXPERT Interview」で実績を収めた6名のエキスパートが受賞しました。受賞者の皆さまには、「NewsPicks Expert」に登録した経緯や案件を受けてみて得た気づき、活動のモチベーションなどをお答えいただきました。インタビューでは、ご自身の知見を生かしながらアウトプットの場を増やし、楽しんでエキスパート活動されている皆さまの思いを伺うことができました。エキスパート活動に一歩踏み出すためのメッセージもいただいておりますので、エキスパート活動に興味をお持ちの方もぜひご覧ください。EXPERT Interviewとはクライアントのリサーチ対象領域の専門知識や経験をもつエキスパートとのスポットインタビューを即座にアレンジ。電話会議や対面会議、ラウンドテーブルなどの形式で市場構造のスピーディな理解や、ナレッジやインサイトが獲得できるサービスです。今回の受賞者をはじめ、多様な得意領域・専門分野を持つ国内約17,000名+グローバルのハイレベルなエキスパートが、公開情報からは得られない深い知見を顧客に提供しています。最多インタビュー賞 浅尾 康二 様ー受賞の感想を聞かせてください。純粋に驚きました。私の知見が生かせると思ったご相談に、スケジュールの許す限り対応してきた結果です。 ーNewsPicks Expert に登録したきっかけを教えてください。ビジネスSNSで事務局の方にご連絡いただきました。このようなサービスがあることを知らなかったのですが、どのような案件があるか興味があり、腕試しのような感覚で登録してみました。 ー実際に受けた案件のなかで、特に印象に残っているものはありますか。大規模な基幹業務システムのグローバル標準化における、プロジェクトマネジメントのインタビュー案件です。数ヶ月でクライアント企業のシチュエーションがどんどん変化していき、新たに湧き出る疑問や課題に併走してお答えしていました。リアルタイムでプロジェクトの変化を感じられる貴重な経験でした。 ーご自身がエキスパートとして活動することのメリットを教えていただけますか。内向きな世界で閉じずに、外に対して目を向ける機会になります。いただく案件は、今までの経験から答えられるものだけではありません。「今後どうなると思いますか」といった未来を予測するようなものもあり、アンテナを高くして様々な知識を取り入れておく必要があります。事前にいただく質問内容を元にインタビューで答えられるように調べたり、周りに聞いたりして、意識的に外の情報を取りに行く。これはいち企業人として働いているだけではなかなかない機会です。 ー満足度を上げるために心がけていることはありますか。できる限り率直に答えること。1時間の限られた時間の中で、シンプルにストレートにわかりやすくということを意識しています。 ー個人のキャリア形成のあり方についてどうお考えですか。「どこでやるのか」は自分のやりたいことに対する手段だと思っています。自分の成し遂げたいことが、企業の中にいた方が達成しやすければ企業に属して働く方が良いし、個人の方が実現しやすいのであれば個人でやればいい。私にとってのキャリアの形成は「新しいことへのチャレンジ」です。NewsPicks Expert のような活動にチャレンジしていると、転職など未知の世界へのチャレンジがしやすくなります。自分が何をやりたいのかを考えるときにも、他の世界と繋がっていることで判断材料が増えると思います。最多インタビュー賞 稲葉 祐樹 様ー受賞の感想を聞かせてください。やったぞ!と思っています。実は、去年アワードに参加したときに様々な賞があることを知り、今年は狙ってみようと目論んでいました。 ーエキスパートとして活動することのメリットやモチベーションを教えていただけますか。普段の仕事では携わってない領域の情報を、あえて取りに行くことができる。そしてその情報が、普段の仕事に繋がったりもすることです。私はもともとは技術畑で、トレンドには興味がないタイプでした。世間のトレンドは、その道の専門家に任せたらいいという気持ちでした。ただある案件で、自分が専門とする技術が、トレンド視点で考えてみると他の技術に応用できることがわかりました。世間のトレンドや動向に触れることで、新たな技術を知ることができる。自分の得意なところだけを見ているのはもったいないなと改めて気づきました。 ー印象に残っている案件はありますか。太陽電池関連のある金属元素に関する案件がありました。「こんなマニアックな案件は稲葉さんしかいないだろう」ということでご相談いただいたのですが、まさに私が知っていた内容でした。こんなニッチな知見をいかせる場があるのかと嬉しくなりましたね。 ー満足度を上げるために心がけていることはありますか。インタビューでは、相手が知りたい情報以上の情報を伝えるように心がけています。私は所属する事業会社での実務経験が長いので、守秘義務に抵触しない範囲で現場の声を伝えるということも意識しています。FLASH Opinionは、情報の新鮮さにこだわっています。回答に自分の考えを入れることで満足度も高まりますし、私にとってもいい訓練になっています。 ー今年一年は何を目指したいですか。ミーミルのミッション「経験知に価値を与える」に非常に共感していて、先日FLASH Opinionの良い回答例を一緒に作らせていただきましたが、サービスを一緒に作っていくことができて非常に嬉しい経験でした。そういった経験を増やしていきたいです。 ー個人のキャリア形成のあり方について考えていることを教えてください。強く思うのは、キャリアパスを受動的ではなく主体的に考えることの重要性です。そのキャリアパスの中でもブルーオーシャンを狙うことが、ビジネス開発の場だけでなくて個人レベルで求められていると感じています。私も、博士号をとってかなり深い専門性に触れてから、知見の領域幅を広げていきました。幅を広げつつ、一つでもいいから深い専門性をもつ。芯を持って、主体的にキャリアを形成していくことがますます重要になると思います。最多インタビュー賞 井上 博之 様ー受賞の感想を聞かせてください。予想していなかったので驚きました。事務局の方が選ぶ「良い回答例」にも数回あげていただいており、表現力の自信にも繋がっています。 ーご自身がエキスパートとして活動することのメリットを教えていただけますか。自分の経験が生かせること、また、インタビューによって新しい情報をいただくこともあり、総合的に学びになることが多い実感があります。インタビュー案件が講演に発展することもあり、より多くの方への情報発信と自身の学びにも繋がっています。 ー印象に残っている案件はありますか。デジタルマーケティングとリアルマーケティングの融合に関するテーマが多かったことが印象に残っています。デジタルからいかにリアルに繋げていくことでお客さまに一人一人に喜んで頂けるコミュニケーションを個別にどうお届けできるかを常に考えております。私は小売業界にいますが、私たちの店舗のことだけを考えるのではなく、お客様の生活導線の中でどう利便性を高めていけるかという視点に変わってきている。そのため、これまでは関わりのなかった業界と横串をさしたり、自分の知見のない領域からの戦略やサービスが次々に生まれている印象があります。こういった事例には常にビジネスチャンスが見える場合が多く刺激を受けています。 ーご自身として、個人のキャリア形成のあり方についてどうお考えですか。自分の考え方が、時と共に変わってきていることを実感します。地位よりも「自分が何をできるか」を強く意識するようになりました。若い時にはなかった感覚です。マーケターとして大きなやりがいを実感する瞬間は、自分が仕掛けた企画が全国や海外で一斉に展開されるときです。店舗での展開状況を常に確認していますが、特に海外の店舗で一斉に展開されているところを見ると感動もひとしおです。私としては、時流に遅れず生涯現役でありたいと思っておりますし、自分の仕事がより多くお客さまの笑顔に繋がることを常に意識し今後も業務に邁進したいと考えております。ベストインタビュー賞 松沢 優希 様ー受賞の感想を聞かせてください。日本を代表するような専門家の方が登録していると聞いていた中で、自分が選ばれてありがたいです。本業と同じような気持ちでインタビュー案件に対応していますが、話が相手に伝わっているかどうか、相手のためになっているのかということが常に気になっていたので、この受賞で自信がつきました。 ーエキスパート登録のきっかけを教えてください。NewsPicksのプロピッカーとして活動をはじめて1年目のときに参加したプロピッカー交流会の場で登録を勧められました。 ー登録前の不安・懸念点はありましたか。専門領域である廃棄物やリサイクルはニッチな世界ではあるので、ニーズが本当にあるのかというところです。また、ホームページで紹介されているような方は華々しい経歴の方ばかりなので、自分がお役に立てるのかという不安はありました。 ーアウトプットの習慣はもともとありましたか。NewsPicksのプロピッカーとして、「ニュースに対して自分の意見をもつ」ということは習慣化していましたが、意識してアウトプットする場を設けたいと思っていました。インプットだけだとどうしても自分の血肉になりにくいと思うことがあるので、エキスパート活動によって自分の意見を発信できる機会はありがたく感じていています。また、業務の枠組みをこえて広い視点・広い人脈の中で活動ができるのはエキスパート活動の強みだと思っています。 ーNewsPicks Expertで受けていただく案件には、通常業務では携わらないような内容もあるのでしょうか。日頃接しているのは何十年とこの分野に携わっている方が多いですが、エキスパート活動ではいろいろな業界から環境分野への参入を検討されている方が多いと思います。ジャンルの違う方々とコミニュケーションを取れるのは刺激になりますし、アイデアを持っている方と触れ合うことでニーズのキャッチ力が高まると感じています。 ー印象に残っている案件はありますか。環境配慮素材のコンセプトを見て意見を求められた案件です。新しいアイデアを世の中に出す前に示していただけて興味深かったですし、自分の意見が反映されたものが社会に出るかもしれないというワクワクもありました。これまで環境問題に関連がなかったような事業者が面白いビジネスを考えていたりするので、応援したくなるし刺激になります。 ー満足度を上げるために意識されていることはありますか。1つ目は、インタビューを受ける前にできるだけアジェンダを示していただき、事前に質問のやりとりをしています。事前に知りたいことを教えていただき、ある程度準備することで、先方にとってもよりよい情報になるはずです。前提となっている市場や言葉の定義を確認したりもします。2つ目は、環境分野はデータやエビデンスに基づく必要が高い分野なので、公開情報があるときは情報元をはっきりさせることを意識しています。最後に、断片的な知識を提供するだけではなくて、クライアントが同じ疑問を持った時に誰に聞けばいいのか、どのように調べたらいいのかなど、「調べ方」を伝えるようにしています。魚を与えるだけではなくて、釣り方を教えているイメージです。 ー個人のキャリア形成のあり方について、ご自身のお考えをお聞かせください。今後は組織だけではなく、自分のバックグラウンドをふまえて自由に活躍できる時代になると思っています。私はコンサルタントだけでなくプレイヤーとして工場で働いていた経験があり、その現場経験がエキスパート活動に生きています。〇〇×〇〇というように経験の組み合わせをいかせる活動がエキスパート活動だと思っています。エキスパートに興味があるけど迷っているという人は、業務上の機密情報をいかに守った上で活動をするのかが課題になっていることもあると思います。私にとっても悩ましい部分はありますが、守秘義務は厳守した上で、自分で過去に情報収集した公開情報、自分が業界人として長年やってきた経験から自分がどう考えるのか、という知見を提供するのがエキスパート活動です。活動をはじめて驚いたのは、業界人として当たり前の意見や、公開情報の見方だけでも貴重な知見だと考えてくださる方が多いことです。自分の知見を世の中にマッチングしてみないとわからないこともあるので、まずは登録してみて、どんなマッチングがあるか、面白い機会があるのかを待ってみてもいいのではないでしょうか。ベストインタビュー賞 山本 圭介 様ー受賞の感想を聞かせてください。クライアント企業の期待を越えたいと常に思って向き合ってきたので、お客様からの満足をもらえたのは素直に嬉しいです。相手が本気で知りたいことは何か、どういったものを世界に出したいかを身近に感じることができて、話している側としても本当に面白い。NewsPicks Expertがあることで、さまざまな専門家の知見が繋がり、知見が深まり、クライアントはスピード感を持ってプロジェクトを進めることができる。良いサービスなんだろうといつも想像しています。 ー登録してから今までの経緯を教えてください。FLASH Opinionの依頼案件にこまめに回答していて、インタビューに繋がっていきました。FLASH Opinionは1問あたり5〜10分で回答しています。 ーご自身がエキスパートとして活動することのメリットを教えていただけますか。普段は接点のないコンサルティングファームの方たちと対話できることです。インタビューでクライアントが求めていることにリアルタイムに対応することが訓練にもなります。去年のアワードインタビュー記事で「アウトプットすることがインプットになる」という回答がありましたが、まさにそうだと共感しています。案件に向き合っていると、2割くらいは知らないことも出てくるのですが、知らない情報を調べることで自分の知識が増えてきます。エキスパート活動をはじめて、自分自身のコミュニケーション力や知見のレベルが上がっているという実感があります。もし、登録した当時の回答が見れるようなことがあれば、自分自身も成長しているのがわかると思います。記事作成:兒玉優香