相手の挙動への関心と引き出しの継続的な蓄積 - 権藤祐司 / #AI時代に仕事を奪われないために私が実践する学び方

公開日: 2025-03-21

本記事は、NewsPicks Expertに登録するエキスパートが、各テーマについて経験談や思考などを共有する企画です。
3月のテーマは「キャリア」。これからのキャリア選択に悩むビジネスパーソンに向けて、エキスパートの具体的なエピソードや思い、考えをお届けします。

今回は「AI時代に仕事を奪われないために私が実践する学び方」をテーマにエキスパートに寄稿していただきました。

EXPERT

Q. AI時代において最も重要だと考える「人間ならではの強み」とは? どのようなスキルや思考法を磨くべきか?

相手の言葉やメッセージに挙動や声のトーンなどを加えて相手の本音を推測できることが、人間の強みだと考えます。

そして、相手が本当に望むこと、本人が気づいていなくても必要なことを提供できるよう、自分の持つ「引き出し」のストックを常にアップデートしながら増やしていくことが必要だと思われます。

Q. AIの進化を踏まえ、所属業界・職種で予想される変化と、実践する学びは何か?

①コンサルタント業
インターネットに存在する情報の集積をもとに何らかの回答を出す行為は、AIに取って代わられると想定しています。自身が過去にビジネスパーソンとして業務の現場で得た経験を、現時点での環境変化に置き換えて、頭の中で擬似体験するようにしています。

②プロゴルフコーチ業
現時点でAIは、顧客のゴルフスイングとプロゴルファーの平均的スイングの差異について指摘することは可能となっています。今後も分析能力は向上していくものと考えています。

しかしながら、顧客の各関節の可動域を含めた身体的特徴や性格などを加味して、上達までのプロセスを示すことは人間であるプロコーチの役割です。上達のために具体的にどの技術を習得すれば良いのか、そのためにはどのようなアクションを取れば良いかの「引き出し」を蓄積することに努めています。

具体的には、上達途上の顧客の動きの変化や調子を崩しているプロの動きの変化を観察して、なぜそうなっているのかを自分の頭で考えるようにしています。そしてそれを自身で実践して、同じような変化が起きるのかを検証しています。

Q. AIと共存しながら仕事をするために必要なマインドセットと具体例は?

AIとの共存においては、休むことなく想像を絶するスピードで情報を集めてくる機能を活用したいと思っています。AIが集めてくれた情報から、どんな結論を導き出すのかを自らの業としたいと考えています。AIは優秀な秘書であり、相棒になりうる存在ではないかと感じています。

現時点ではAIの活用方法としては、メールの返信原稿を書いてもらって、自分で修正して送信する程度にとどまっています。コンサルタント業務において、AIとの向き合い方で難しいと思うことは、クライアントが求めるのは知見であって単なる情報ではないということです。

自らが体験した時代の環境、例えば監督官庁の規制のあり方などが現在はどのように変化したのかを、正確にアップデートするためにAIを活用してみたいと思っています。

Q. AI時代のおすすめの学び方は何か?

まだ実践してはおりませんが、過去にクライアント様からいただいた様々なテーマについて、AIに問うてみようと考えています。そして、自らが回答した内容と比較してみようと思っています。目的は、現在のAIの能力を確かめることです。ショックを受けることも覚悟して、実行してみようと思っております。

Q. これからのキャリアを考える人に向けて、「AI時代の学び」に関するアドバイスを送るなら?

AIは自分が楽をするために存在すると、考えれば良いと思っています。
楽になった分、より多くの仕事を行うことができて、より多くのお客様に喜んでいただける時間が持てるとの視点を持てば、脅威でもなんでもないと思います。

これからはAIに相談した結果について、セカンドオピニオンを求められる新たな業務も生まれることでしょう。AIには人に言えないような恥ずかしいことを、相談することもできるでしょう。人が相談相手をAIにするか、他人にするかを決める時代が、すぐそこまでやってきています。


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