Q. キャリアにおける最大の転機、最も悩んだことは?ー 最大の転機 -【最初のキッカケ】所属企業の100周年記念行事が「東京から地方都市への移転」であった。この移転は「片道切符の転勤」であり、東京に戻ることはない。1部上場企業に25年以上勤めていたこともあり、泣く泣く地方都市への「単身赴任」を選択した。「いつか東京に戻る」ことはないことは理解していた。2年経過し、転職することを選択肢、東京に戻ることとした。50歳過ぎての転職活動は非常に不利な状況である。なんとか、中小企業ではあるが、就職先(1社目転職)が見つかり、東京に戻ることができた。【転職後の悩み】これでそのまま転職先にいるつもりだった。しかし、25年以上同じ企業に勤務した「意識」はなかなか変えられない。中小企業であることも関係し、ここで「不整合」を起こすことになる。別の企業への転職を考え、別の中小企業へ就職(2回目転職)するも、やはり1部上場所属の「意識」は変えられない。次の企業(3社目転職)を考えることとなった。ここで1回目の転職から2年経過。【転職の限界】30代、40代なら自分の能力の「未来」や「成長」が期待できるため、企業は受入候補になるが、50代では「未来」が無い。いろいろと就職先を探すが、年齢の関係から、いくら自分の経歴とスキルが高くても企業の基準に満たない。このときに「転職の限界」を感じた。どんな仕事でもいいのであれば、年収が低くても納得できれば良いのかもしれない。しかし、自分のこれまでの経歴と実績を社会に活かせられないのは「社会の損失」と考え非常に考えた時期であった。Q. 転機を乗り越えるために取った行動は何か?― 転機を乗り越える決め手 -【大きなキッカケ】転職活動中に様々な書籍を読んだ。このときに「技術者が独立開業」する内容の書籍に出会った。これが、大きなキッカケとなった。読んだ書籍は「技術者が企業向けに技術指導」するといういわゆる「技術コンサル」という内容が紹介されていた。しかも、そこで紹介されている技術者は「充分仕事になって、生き生きとししている」と言うものであった。【目からウロコ】これまで、技術職として仕事をする方法は「就職」の一択だった。それも無理はない。私はこれまで「技術職」だったことから「技術開発」、「製品開発」をしてきたため「独立する」ということは「飲食業」や「一般顧客向け店舗」しか選択肢しか思いつかなかった。まして、技術職で「独立する」ことなど思いつかなかった。そのために読んだ書籍は「目からウロコが落ちる」ものである。【リサーチの開始】その後は、独立開業に関する、様々なホームページ検索し書籍を読んだ。その過程で「起業セミナー」にも参加した。そこで気付いたのは、多くの若者が「独立起業」を模索していることであった。これには、かなり大きなカルチャーショックを受けた。あるいはジェネレーションギャップともいえるモノかもしれない。Q. 転機の決断をする際、何を考えたか?- 決断と思考過程 ー【同年代の独立起業】起業セミナーでは、若者の他、私と同年代前後も多かった。聞くと、定年後にどうしようかを考えているという人が大半である。なかには、既に士業として「行政書士事務所」などに勤めていて、自分の事務所を立ち上げたいという人もいる。このときに、技術職以外でも「独立開業」を志望している人が多くいることを知った。【自分に置き換えてみた】私は、士業(税理士、行政書士、司法書士など)をしたいとは全く思わなかった。大学受験するときも「技術者」「研究者」になりたいと思っていたので、事務職として生きることなどは「自分のキャリアにはない」と確信していた。そこで、前述の「技術者が独立開業」する内容と一般士業が独立開業する点で「なにが違うのか」を考えた。結論は、マインドの持ち方は同じであること。事務職であっても技術職であっても「業務の内容は異なる」が「事業をする点では同じこと」ということである。これらの行動をすることで「自分でも独立開業できる」ということにようやくたどり着いた。【パラダイムチェンジ】こうしたひとつのキッカケから、自分の職業観というものについて大きな変化となった。まさにパラダイムチェンジとなり、これから何をすべきかの考えを持つようになった。いかに「常識」というものが「状況」「環境」に依存する「相対的なもの」であることに気が付いたこと。自分がやりたいことは「絶対的なモノ」であるはずが、相対的な「常識」で構成されていたことを思い知ることになった。Q. 実際に決断してみて、キャリアや人生観にどんな変化があったか?ー 何をすべきかを常に考える -【独立後の今】現在は「独立開業」して3年経過した。しかし、今でも決して順風満帆ではない。当初見込んだ事業計画どおりには全く進むことはない。自分の「事業としての業務」のスキルアップはもちろん継続しているが、それだけではない。日々集客のことを考え、いかに「技術コンサルの案件を獲得するか」を考えている。【実績を積む・人と会う】私は、当初から上手くいくとは思っていなかった(今でもうまくいっていない)。そこで考えたことは、独立後の「実績を積む」ことである。どんな「小さな実績」でも独立してから「どのようにクライアントへ貢献したか」がこれからの自分のPRとなるように日々実行している。会社員の頃は、それなりの「業績」「実績」「自信」はあるが、独立後のは全くの「実績ゼロ」である。もちろん、今の自分の「ウリ」は、会社員時代で培った「業務実績」からくる「知見・経験」である。また、さまざまな交流会や展示会に足を運んでいる。技術コンサルは人とのかかわりをもつことである。極力人と会う事を心がけている。【どうなってきたか】今では、コンサル・顧問案件は10件、アドバイス経験は500件、セミナー・講座は10件、展示会への出展は3件を超えるモノとなっている。多くの交流会に参加し、ホームページやブログ公開、メールマガジンも配信している。そうこうしているうちに、これまでのクライアントからの声掛けや様々な交流会であった人たちとの交流が増えてきている。Q. 過去の自分や同じ悩みを持つ人にアドバイスを送るなら?ー 人脈とコネは作るべき ー独立前には、人脈とコネを絶対に作るべきである。私は、独立開業して未だに軌道に乗っているわけではない。しかし、独立当初からうまくいく人がいる。何が違うのかを分析すると、一番は、人脈とコネの有無の差が大きいと感じる。何らかうまくいっている人は、どうやら独立前の人脈を活かしている人が大半である。また、その人脈を活用してのコネ作りが非常にうまくいっている様である。恐らく、そういう方々は自分で「意識していない」ので「たまたま上手くいった」「運がいい」と言うが、そんなことはない。独立前から「何らかの活動」をしている人が多い。これは、非常に学ぶべき点がある。つまり、どれだけ自分の事業に近い人脈を形成しているかは、独立スタート時に明暗を分ける。確かに、ホントにコネなしで上手くいく人が稀にいる。こういう人たちは「ホントに運が良い」と思う。しかし、運も実力のうちなので、多分なんらかの人脈を作っているはずである。私は転職の度に「これまでをリセット」の気分でいた。これは良くないと、いまだからこそ思う事である。今は、どんな繋がりでも「人との接点」「人との和」を大切にしている。「キャリア」関連記事はこちら【 #副業で失敗しないために 】副業を始めた理由、選んだ理由、継続する理由 - 鈴木誠一郎https://newspicks.expert/media/post/career2503-1【 #キャリアの幅を広げるか専門性を極めるか 】未来を見据えたキャリア選択と逆算思考 - 長谷部寿大https://newspicks.expert/media/post/career2503-2「幅を広げつつニッチを極める」やりたいことの飽くなき探究 - 立花浩司https://newspicks.expert/media/post/career2503-31つの企業ではあなたの望んだ能力は手に入らない - 溝口洋輔https://newspicks.expert/media/post/career2503-4【 #キャリアの転機で迷ったら知ってほしいこと 】どこに行っても自分なりの何かの軸をもつこと - 山本圭介https://newspicks.expert/media/post/career2503-5価値感とパラダイムチェンジが重要と考える理由 - 田口恵一https://newspicks.expert/media/post/career2503-61年で転職は早すぎる?悩んだ私の決断の軸 - 太田勝久https://newspicks.expert/media/post/career2503-7ホンダからサムスンへの移籍 - 佐藤登https://newspicks.expert/media/post/career2503-8「転職」はキャリアの転機にはなるが「天職」になるとは限らない! - 池田浩孝https://newspicks.expert/media/post/career2503-9面白い仕事を求め、専門性を磨いてきたらエキスパートになりました - 藍野弘一https://newspicks.expert/media/post/career2503-10【 #AI時代に仕事を奪われないために私が実践する学び方 】AI時代のサバイバル:私が実践する学びの未来図 - 木村泰三 https://newspicks.expert/media/post/career2503-11相手の挙動への関心と引き出しの継続的な蓄積 - 権藤祐司https://newspicks.expert/media/post/career2503-12キャリアアップにつながる副業「NewsPicks Expert」とはNewsPicks Expertは、「個人の知見」を「企業の意思決定」につなぐエキスパートプラットフォームです。クライアント企業から様々な相談を受け、これまでの経験や知見を活かした見解やアドバイスを伝えることで報酬を得ることができます。現役会社員が登録者の7割以上を占めており、所属企業でのお仕事を続けながら、30分〜1時間程度のスキマ時間を有効的に活用して挑戦しています。仕事で培ってきたスキル・経験・知見が、所属企業以外で活きるかを確かめてみることから始めませんか?