※ ベストフラッシュ・オピニオン部門の受賞定義:2024年において、FLASH Opinionの案件実績が100件以上、かつ事務局評価の平均点が最も高いエキスパート(FLASH Opinion:一問一答形式でテキストにて回答する案件タイプ)現場で実践可能な視点と、課題に即した提案を心掛けた―― EXPERT AWARD 2024、ベストフラッシュ・オピニオン部門の受賞おめでとうございます!受賞を知ったときの気持ちを教えてください。受賞の連絡を受けたとき、最初に感じたのは驚きと喜びでした。私にとってNewsPicks Expertでの活動は、日々の業務の延長線上にあり、自分の知見を整理しながら社会に還元する場でした。それが評価され、形として認められることで、自分の取り組みが確実に誰かの役に立っているのだと実感しました。受賞にあたって、私の回答を読んでくださった方々、質問を通じて新たな視点を与えてくださった企業や個人の皆様に、改めて感謝の意を表したいです。―― ご自身のエキスパート活動を振り返り、どのような点が受賞につながったと考えますか?「専門性の深化」「質問の背景理解」「現場で実践可能な回答」の3点が挙げられると考えます。私の専門分野は、IoTやAIを活用したスマートファクトリーや資源循環、カーボンニュートラル、プラスチックリサイクルなどです。業界が急速に変化する中、単なる理論ではなく、最新の事例やデータを踏まえた回答がより価値のある発見につながると考えています。そこで、常に最新の動向をキャッチアップし、最新技術や市場のトレンドを反映した内容を提供することを意識していました。また、質問の背景を読み解くことも意識しています。単に表面上の疑問に答えるのではなく、その背後にある企業の課題や意思決定プロセスを考え、より本質的な回答を提供することを目指しました。そして、単なる専門知識の提供にとどまらず、現場で実践可能な視点を示すことを重視しました。例えば、製造業のDX推進に関する質問に対しては、「導入の際に生じる現場の抵抗感をどう克服するか」や「ROIをどう測定すべきか」など、具体的な課題に踏み込んで回答するよう努めています。専門用語の多用を避け、実務に基づいた具体的な視点を持ちつつ、企業が直面する課題に即した提案を心掛けてきたことで、経営者層から現場担当者まで幅広い層の方々にとって、実用的な知識として役立てていただける機会が増えたのではないかと考えています。今後もこの姿勢を貫き、より多くの方々に有益な知見を提供していきたいと思います。独立後のプロジェクトで学んだ、現場に寄り添う大切さ―― 現在、製造業を中心にご活躍されています。これまでのキャリアの中で、大きな転換点となった出来事は何でしょうか?キャリアの転換点は2つあります。一つ目は、3.11の大震災のボランティア活動をきっかけに独立をしたことです。瓦礫をフレコンバッグに詰め込む作業を現地の方々と一緒にやっているとき、「フレコンバッグからγ線が漏れてるよな……皆さん厚意で作業しているのに、自らも健康被害に遭うのはおかしい」と感じました。すぐに会社に戻って、γ線を遮蔽するプラスチック素材とフレコンバッグの開発に取り組み、上市と権利化が実現。これをきっかけに、「福島原発復興プロジェクト」に参画することになりました。片手間ではいけない!と思い、環境改善事業・プラスチックリサイクル事業・IoTやAIを活用したスマートファクトリー推進コンサルタント事業を中心に独立しました。このとき51歳でした。二つ目は、独立直後に任された国際連携スマートファクトリープロジェクトです。プロジェクトの内容は、異国でのスマートファクトリー(プラント)設計から建設、製造における稼働データのリアルタイムでの収集・分析、プラント運転条件の最適化や品質安定化、ダウンタイム削減を行うものです。そこで直面したのが、現場の抵抗や技術的課題です。「昔ながらのやり方のほうが確実」「データなんて信用できない」といった声に直面し、私自身は無力感を覚えました。しかし、試行錯誤を重ねるうちに、データ活用によって現場の生産性が向上し、安全性も高まることが実証され、その結果「デジタルは現場を壊すのではなく、強くするもの」という確信を得ることができました。この経験から、変革を推進するには技術だけではなく、現場との対話、そして共感を生むストーリーテリングが不可欠であると学びました。これが私の価値観やキャリア観を大きく変え、「技術で人を幸せにする」というミッションを強く意識するようになった出来事です。―― その経験を経て、現在のお仕事にはどのような姿勢で取り組まれていますか?震災の経験から、現場に寄り添うことの大切さを痛感しました。技術を導入するだけでは変革は進みません。現場の意識や作業の流れを深く理解し、現場の人々と共に問題を解決する姿勢が必要です。そのため、企業のDX推進においても、デジタルツールをただ提供するのではなく、現場の抵抗感をなくし、受け入れやすい形での変革をサポートすることを意識しています。また、技術を社会課題の解決に活かすには、現場の声を反映した実装が不可欠です。例えば、カーボンニュートラルの推進に関しては、単にCO2を削減する技術を導入するだけでなく、それが企業のコスト削減や競争力向上にどのように貢献するかを整理し、経営層と現場の双方が納得できる形にすることが求められます。こうした取り組みで、社会的意義のあるプロジェクトに関わる機会が増えました。プラスチックリサイクル事業では、単に再生材を作るだけでなく、廃棄物発生抑制から製品のライフサイクル全体を見据えた設計に関わることができています。私は「技術で人を幸せにする」というミッションを掲げています。技術そのものが目的ではなく、人々の生活をより良くするための手段であるべきですから、技術導入の際には、「この技術は現場の人々にどのような価値をもたらすのか?」という問いを常に意識し、現場目線でアプローチするようにしています。今後もこの姿勢を貫きながら、新しい技術を社会実装し、企業と社会の成長に貢献していきたいと考えています。業界全体に貢献できるのがNewsPicks Expertでのエキスパート活動―― NewsPicks Expertを始めた経緯や、当時どんなことを期待していたかを教えてください。今までの経験や知見を多くの人々と共有し、産業や環境問題の解決に貢献できる場を作りたいと考えたのが活動のきっかけです。知見を社内やクライアントの範囲に留めるのではなく、より広く発信することで、業界全体の進化に貢献できると考えています。また、本業で得た知識や考察を整理・アウトプットすることで、より深い理解と新たな視点を得ることができるのではという期待もありました。活動開始当初は、「専門家として十分な価値を提供できるのか?」という不安もありましたが、質問に対して真剣に向き合い、自分なりの考えを言語化することで、次第に自信がついていきました。特に、回答を通じて企業の担当者や経営層が意思決定の参考にしてくれることが分かると、大きなやりがいを感じるようになりました。―― NewsPicks Expertで活動するメリットを教えてください。多様な業界のリアルな課題や新たなトレンドに触れることができる点が大きな魅力です。私が普段関わる業界とは異なる視点から質問されることがあります。業界によっては常識的なことも、業界や目的によっては見方が違うのです。これまでの経験を応用しながら新たな知見を得る機会が生まれ、とても刺激的です。また、一企業の立場からではなく、より広い視点で知見を提供することで、業界全体にインパクトを与えることができる可能性も感じています。そして、知見を発信することで、自分自身の考えを整理し、より洗練されたものにできる点もメリットの一つです。質問に対して的確に答えるために、自分の知識をアップデートして最新の情報を取り入れる必要があり、このプロセスを繰り返すことで、単なる知識の提供に留まらず、自らの成長にもつながります。最後に、他のエキスパートとの交流会などを通じて、多様な領域の専門家と議論を交わすことで、これまで考えもしなかった視点に気付くことができたり、新たな協業の可能性が広がったりしています。問題意識を常に頭の中に持っている人たちばかりで、会話自体が前向きなところも楽しみです。結果として、NewsPicks Expertでの活動は、単なる情報発信の場ではなく、学びを深め、新たなビジネスチャンスを創出し、自らの影響力を高める貴重な機会となっています。―― エキスパート活動が本業に活きていると感じる場面があれば教えてください。多様な業界の質問に対応することで、専門分野の知識を整理し、異業種の視点を取り入れる機会が増えました。特に、スマートファクトリー推進や資源循環に関する課題を扱う際、DX推進の成功事例を学ぶことで、本業においてもより実践的なアプローチや解決策を考えることができるようになりました。また、エキスパート活動を通じて磨かれた要点を簡潔に伝える力は、クライアントとのコミュニケーションにおいても非常に役立っています。質問に対して限られた文字数で明快に答える訓練を続けることで、ビジネスプレゼンテーションや提案書の作成時にも、相手に伝わりやすい構成や表現を意識するようになりました。さらに、本業でのネットワーク拡大にも寄与しています。例えば、カーボンニュートラル戦略策定支援、プラスチックリサイクル技術開発に関するコンサルティング依頼を受ける機会が増えたことは、この活動の大きな成果の一つです。加えて、この活動を通じて「知識の還元」という意識が高まり、本業のプロジェクトにおいても、より積極的にナレッジシェアを行うようになりました。社内外のメンバーに対して、学んだことを共有し、新たな技術や戦略の導入に役立てることで、組織全体の成長にも貢献できると考えています。NewsPicks Expertでの活動は、本業と相乗効果を生みながら、自らの専門性を高める貴重な機会となっています。今後も、学びを深め、より多くの企業の課題解決に貢献していきたいと考えています。私のNext Chapterは「より大きなスケールでの社会貢献」―― 最後に、今回のEXPERT AWARD 2024のテーマは「Next Chapter」です。ご自身にとっての新たなステージとして、これから挑戦したいことや今後のキャリアの展望をお聞かせください。私は今後、より大きなスケールで社会や産業に貢献していくことを目指しています。これまでスマートファクトリー推進や資源循環、カーボンニュートラルの分野で知見を共有し、企業の課題解決に携わってきましたが、次のステップとしてより実践的な形での事業展開と、業界全体の変革に貢献できる仕組みづくりに注力したいと考えています。具体的には「持続可能な社会の実現に向けた環境技術とデジタル技術の融合・普及」「サーキュラーエコノミーを軸にした新しい産業モデルの創出」「知識共有と次世代リーダー育成」に取り組んでいきます。また、NewsPicks Expertの活動を通じて得たネットワークをさらに活用し、異業種連携や新規事業創出の機会を広げていきたいと考えています。技術革新が急速に進む中で、業界の枠を超えた知見共有が、より大きなイノベーションを生み出す鍵になると確信しています。この受賞を一つの通過点として、今後も「知の流通」を加速させ、社会や企業に貢献できるエキスパートとしての活動を続けていきたいと思います。―― 貴重なお話をありがとうございました!今回インタビューしたエキスパートが受賞した「EXPERT AWARD 2024」ベストフラッシュ・オピニオン部門にノミネートされたエキスパートの一覧は以下からご覧いただけます。https://newspicks.expert/media/post/expertaward2024-nominated-best-flashopinion【 関連リリース 】「EXPERT AWARD 2024」全11部門・10名の受賞エキスパートを発表!(2025年4月3日)https://newspicks.expert/media/post/expertaward2024-winnerエキスパート活動を表彰する「EXPERT AWARD 2024」開催決定! 全11部門・43名のノミネート者を発表。(2025年3月13日)https://newspicks.expert/media/post/expertaward2024キャリアアップにつながる副業「NewsPicks Expert」とはNewsPicks Expertは、「個人の知見」を「企業の意思決定」につなぐエキスパートプラットフォームです。クライアント企業から様々な相談を受け、これまでの経験や知見を活かした見解やアドバイスを伝えることで報酬を得ることができます。現役会社員が登録者の7割以上を占めており、所属企業でのお仕事を続けながら、30分〜1時間程度のスキマ時間を有効的に活用して挑戦しています。仕事で培ってきたスキル・経験・知見が、所属企業以外で活きるかを確かめてみることから始めませんか?