※ 最多案件部門の受賞定義:2024年において全案件実績数が最も多いエキスパート※ 製造・機械・電気製品部門の受賞定義:2024年において「製造・機械・電気製品」領域の案件実績数が最も多いエキスパート「できて当たり前」を評価してもらえたW受賞―― EXPERT AWARD 2024、最多案件部門、製造・機械・電気製品部門でのW受賞おめでとうございます!受賞を知ったときの気持ちを教えてください。まず驚きました。そして心から嬉しかったです。私自身ある程度年齢を重ねているため、副業では「やって当たり前」「できて当たり前」が強く、達成感を得られる感覚は少ないです。また、クライアント企業から感謝の声は時々いただきますが、結局は委託業ですので「できて当たり前」なのだと思っています。そんな中で、NewsPicks Expertで評価をいただいたことは素直にとても嬉しく感じています。―― ご自身のエキスパート活動を振り返り、どのような点が受賞につながったと考えますか?基本的には、まず最新トレンドや様々な研究開発の情報などから、市場の動きや技術内容をざっと調査・再確認します。まだ実装されていないものも、可能性があれば情報を確認するようにしています。回答時に具体的な数値が求められる場合には、7〜8件ほどの情報をもとに計算し、すり合わせて妥当なものを回答します。事実の再確認や裏どりなどを必ず行うことで、経験のある領域においてもおさらいができ、新たな知見を得るきっかけにもなるため、楽しみながら対応しています。60代を目前にしたタイミングでの起業。自身の能力で対価を得ることを再認識―― 製造業で長年にわたってご活躍されています。これまでのキャリアの中で、大きな転換点となった出来事は何でしょうか?大きな転機は2回ありました。1回目はちょうど50歳になる頃で、2009年に起きた米サブプライム住宅ローン危機により、当時勤務していた米半導体メーカーのインターシル社が耐えきれずに崩壊したことです。 それまでは半導体、特にアナログ系Display製品に軸足を置いており、日本市場(特にハイボリューム市場)もCRTからFED、PDP、LCDと変化してきて、LCDやOLEDに良く言えば移行、悪く言えば日本の電気メーカが追い込まれて来た時期で、アナログ系Mixed Signal半導体市場も縮小し、厳しかった時期です。私自身も大きく影響を受けました。突然仕事をクビになり、2年間、車載EPSやカーボンナノチューブの領域でアルバイトをして過ごしました。就職率も-20%などとひどい状況で、これまでのやり方では生きていけないと感じた瞬間でした。なんとか半導体領域で復活をと考え、2年間学習し、アナログ系デバイスの最後の砦である化合物パワー半導体領域へ進出し、米国Cree社(現Wolf Speed社)で市場立ち上げのポジションにたどり着きました。当時の私は米国事業部に移籍していたこともあり、管理職の傾向にあったのですが、技術や製造実務により近くなった転機でした。2回目の転機は、2021年にちょうど60歳になる直前のタイミングで、勤務先から急に役職定年と雇用契約の業務委託への切り替えを伝えられたことです。もちろんショックではありましたが、なんとなく想定して次は何をしようかと考えていた頃でした。そこで、雇用に縛られなくなったことを利用してすぐに起業し、2022年まで1年をかけて複数のクライアントを獲得し、売上がサラリーマン時代を超えた時点で退職(勤務先との委託契約の解除)し完全独立しました。この頃は市場としてもゆくゆくは雇用形態が無期正社員から、業務委託や兼業などに移行するのではないかと肌で感じていた時期で、振り返るとうまく時流に乗れたかなと考えています。いろいろな業種・業務を受託したことで苦しくはありましたが、60歳までの自分よりはかなり成長でき、やっていける自信がつきました。この選択をしていなければ、現在から一年後の65歳には仕事を完全にやめていたでしょう。―― その経験を経て、現在のお仕事にはどのような姿勢で取り組まれていますか?現在は副業案件を含め、数社のクライアント企業と取引させていただいています。最も配慮しているのは、一定期間に一定以上の価値を提供すること、つまり、クライアント企業に満足感を与えることを最重要視しています。と同時に、クライアント側の状況などを考えなければ、作業の価値が突然失われることもあるので、この面も忘れないようにしています。今思えばサラリーマンが企業内で業務を行って生活の糧を得ているのと全く同じ状況なのですが、個人事業という事業形態の最小単位で、営業から実務、経理まで一貫して自分で行っているため、より強く感じています。回り道を散々して、長い人生をかけて学び直した、というものかもしれません。納入した成果物にクライアント企業が満足し、「良かった」との一言を聞けたときは励みになります。売上も大事ですが、やはりプロとして自分の能力で稼いでいるという気持ちがあるので、その言葉がとても嬉しいです。経験のない領域の知識やエキスパートの価値観に触れられる―― NewsPicks Expertを始めた経緯や、当時どんなことを期待していたかを教えてください。2021年ごろに登録したようですが、NewsPicks Expertとの出会いは明確には記憶にないのです。いつの間にかいろいろお世話になっている状況になります。当時はまだ起業したばかりで、営業に忙しく、たぶんその中の一つであったと思います。その後、2022年から2024年にかけてNewsPicks Expertとはだんだん縁ができ、また、自分自身も時間の許す中で十分な対応をしていこうという気持ちが芽生え、下調べをする時間を長めにとるようにするなどして、現在につながっています。―― NewsPicks Expertで活動するメリットを教えてください。まず、常に知見を最新かつ、より深い物に維持できることがメリットです。クライアント企業からリサーチ依頼や相談を受けることで、自分の専門分野における知識や新たな技術・トレンドを再確認する機会になっています。まるで旅行をして新しいものを見たときのような、収集欲が満たされる感覚です。もちろん、これまでのプロジェクトマネージャーの経験から、工場稼働時の流れや現場の動き、トラブル対応といった細かな知識・経験を提供することで、自身の知識の整理にもなります。また、所有している知見をもとに他領域に展開することで、経験のない領域の知識についてもインプットできる点もメリットの一つです。これは意外に役立っていて、個人事業を営業し受託する際や、その後の受託作業を進めるにあたって、対象業界を広げられるので非常に有用です。例えば、製造領域の中でも有形商材だけでなく無形商材にまで広がったりしています。そして、NewsPicks Expert主催の交流の場で、様々なエキスパートの価値観や考え方、そして仕事に触れられることです。世の中の情報としてこれに勝るものはなく、これを知る大きなきっかけを毎年催していただき、お誘いを受けていることは嬉しい限りです。―― エキスパート活動が本業に活きていると感じる場面があれば教えてください。本業の電子回路開発設計において、営業活動やマーケティング活動に役立っています。エキスパート活動を通じて情報収集を続けることで、トレンドの流れが分かり、どの市場・領域でどんな研究開発・施策、つまり自分にとっての案件があるかが分かります。そこにアプローチを集中することで、受注確率を上げられます。また、新しい技術や材料のトレンドを先駆けて知ることで、自身の仕事のポジショニングを設計しやすくなりました。私のNext Chapterは「新領域への進出と最新情報のキャッチアップ」―― 最後に、今回のEXPERT AWARD 2024のテーマは「Next Chapter」です。ご自身にとっての新たなステージとして、これから挑戦したいことや今後のキャリアの展望をお聞かせください。設計・開発においては、電源やパワエレ、アナログ、センサ回路が主体でしたが、今後はソフトウエアとの連動や高周波(GHz帯)まで手を広げようと試みています。また、コンサル・マーケ領域では、技術コンサル系や企画系の案件の比率を上げられないかと試みています。そして、もっと新しい知識を得たいという気持ちが大きいです。70代まで仕事を楽しみながら続けていきたいですね。―― 貴重なお話をありがとうございました!今回インタビューしたエキスパートが受賞した「EXPERT AWARD 2024」最多案件部門、製造・機械・電気製品部門にノミネートされたエキスパートの一覧は以下からご覧いただけます。最多案件部門:https://newspicks.expert/media/post/expertaward2024-nominated-most-projects製造・機械・電気製品部門:https://newspicks.expert/media/post/expertaward2024-nominated-manufacturing-machinery-and-electrical-products【 関連リリース 】「EXPERT AWARD 2024」全11部門・10名の受賞エキスパートを発表!(2025年4月3日)https://newspicks.expert/media/post/expertaward2024-winnerエキスパート活動を表彰する「EXPERT AWARD 2024」開催決定! 全11部門・43名のノミネート者を発表。(2025年3月13日)https://newspicks.expert/media/post/expertaward2024キャリアアップにつながる副業「NewsPicks Expert」とはNewsPicks Expertは、「個人の知見」を「企業の意思決定」につなぐエキスパートプラットフォームです。クライアント企業から様々な相談を受け、これまでの経験や知見を活かした見解やアドバイスを伝えることで報酬を得ることができます。現役会社員が登録者の7割以上を占めており、所属企業でのお仕事を続けながら、30分〜1時間程度のスキマ時間を有効的に活用して挑戦しています。仕事で培ってきたスキル・経験・知見が、所属企業以外で活きるかを確かめてみることから始めませんか?