※ お名前は五十音順で掲載しています(画像は左から同順)。敬称は省略しています。▼関連リリースNewsPicks Expert、エキスパート活動を表彰する「EXPERT AWARD 2025」全12部門の受賞者12名・殿堂入り5名および特別賞を発表https://corp.newspicks.com/info/20260402受賞エキスパートのコメントQ1. 企業からどのような相談が寄せられているのでしょうか。また、企業の意思決定に役立つ知見を提供するために、どのような視点や工夫を意識して回答していますか?▼相子 和也|Nex2 オーナー2022年くらいからミーミルさんとはおつきあいさせて頂いているのですが、当初は色の付かない情報収集的な問い合わせが殆どでしたが、最近はクライアントさんが上手くミーミルさんのシステムを使いこなしていて、彼らの事業の解決ツールとして役立てているようで、ぐいぐいと踏み込んで来ている問い合わせが多くなっている気がします。 そしてそれに回答を用意する側としても、各クライアントさん、特に事業会社さんが悩まれていて、頼られているなー、それに対して出来るだけ対応してその思いを満足させてあげたい、という気持ちで、回答自体も単なる知見情報だけでは無く、自分の過去の事業で行なった経験での成功や失敗などを踏まて、アドバイス的な事も回答に含めるようにしてきました。しかしながら、まだまだ自身も情報の収集と整理及び理解が足りないと考えています。より品質の高い回答を行える様に努力を続けたいと考えています。▼石田 充利|個人ITコンサルタント一般的な問い合わせに関しても、質問者の企業の背景や規模などを考慮して、課題の背景がどこかを考慮して回答しています。助言の多くは、泥臭さてくても経験に基づくものを中心に回答します。また、関連する技術や業務と共通性やグローバルな視点からの面でのコメントも考慮しています。さらに、説明には〇〇のようなものという、事例で回答する事で、IT 技術に詳しくない経営者にも、可能な限りわかりやすい説明にも注意しています。▼住 康徳|元 流通小売業 MDマーケティング部門 事業部長流通小売領域では、商品政策、販促、店舗運営、人手不足を背景にした業務改善に関する相談が多いです。相談を受ける際は、顕在化している課題だけでなく、その背後で売場運営や作業、人員配置、利益構造にどのような影響が出ているかまで見ています。回答では、本部で考えた施策が店舗で継続して実行できるかを重視し、経験を伝える際も、前提条件やつまずきやすい点を添えながら、業態や規模の違いを踏まえて共有するよう意識しています。▼千葉 純|業務用食品卸 物流企画部 部長企業様からのご相談は、物流ネットワークの最適化や再構築、ロボティクスの選定から現場への実装に至るまで、実行フェーズの壁に関するテーマが多くを占めます。回答の質を高めるために意識しているのは、長年勤めた物流事業者としての現場目線と、現在所属する事業会社としての経営目線の双方から課題を捉えることです。相談内容を読み解く際は、表面的な事象だけでなく、その裏にある社内事情や現場の負担の偏りを探るよう努めています。回答を組み立てる際には、まず全体の構造やセオリーを整理し、そこに私自身が現場で経験した導入時のトラブルや泥臭い社内調整のプロセスを交えるようにしています。客観的な論理に実体験という血を通わせることで、実行の壁をどう乗り越えるかというリアリティを持たせ、相談者様が明日から具体的な行動を起こせる知見としてお話できるよう心がけています。Q2. 現在のエキスパート活動につながる専門性は、どのような経験やキャリアの積み重ねによって形成されてきましたか?▼相子 和也|Nex2 オーナー過去を整理すると、たまたまだったのでしょう。ただ転換点は2点ほど思い当たります。最初のものは、社会人になって飛び込んだのが半導体業界だったので、所属企業や事業部が整理統合や転売、事業整理などが日常であり、そのために職位と職種において、その時における自己の未経験領域を毎回、毎回開拓してきたことを繰り返していたら結果的に広い知見を得ることになってしまいました。元々私は技術畑でしたが、半導体時代に製品事業本部でプロダクトラインの全責任と処理権を長く任され、そこでの事業経験は視点が高く出来た点で良かったと考えて居ます。もう一点は、丁度50才の時に2007年のサブプライム不況で所属企業が崩壊し、それを期に半導体市場から装置やメカトロ、素材や表面処理などの市場へ進出しました。産業系商材では、サービス商材でも有形商材でも”部品”の販売技術が通じることを理解出来たことが大きかったです。▼石田 充利|個人ITコンサルタント企業内のIT企画の経験が長いですが、コンサル活動を始めてからはITを構築する側の立場も経験しました。非常に技術変化の大きい分野ですが、大きく変化したものと、ほとんど変わらない課題もあるように思います。自分自身を一気に変革するのは大変ですが、名刺が無くても、自身の価値を高めるには、何が役に立つかを常に意識して活動しています。今後もITを活用する側、ITを実現する側の両面からの現実的な助言をしたいと考えます。▼住 康徳|元 流通小売業 MDマーケティング部門 事業部長流通小売業でのキャリアを通じて培われたのは、商品や販促、店舗運営を個別の機能としてではなく、地域の暮らしを支える仕組みとして捉える視点です。商品部を起点に、販促や店舗運営まで領域が広がる中で、本部の判断が売場や収益だけでなく、お客様の買い物体験、現場の作業負荷、店の継続性にまで影響することを実感してきました。大手小売では仕組み化と再現性の重要性を学び、中小小売では限られた人員と資源の中で店を維持すること自体が地域への責任であると学びました。加えて、店は商品を売る場にとどまらず、地域の雇用や日常の接点を支える存在でもあると捉えるようになりました。小売は地域のライフラインであり、その現場で培った知見を業界の発展や地域社会への還元につなげることが、現在のエキスパート活動の軸になっています。▼千葉 純|業務用食品卸 物流企画部 部長私の専門性の原点は、キャリアの初期から長らく身を置いてきた、物流の最前線での現場業務にあります。長年にわたり物流事業会社で作業スタッフから管理職まで幅広く経験し、荷物を安全かつ確実に届けるための泥臭い実務を体当たりで学んできました。キャリアの転機となったのは、現在の事業会社へ移り、物流企画の責任者として荷主の立場になったことです。この経験を通じて、物流を単なる現場の作業やコストとしてではなく、企業の成長を左右する経営戦略の要として俯瞰する視点を得ました。物流事業者時代に培った現場を動かす力と、現在の事業会社で求められる全社最適の思考。この全く異なる二つの視点を行き来し、現場の感情と経営の課題を繋ぎ合わせながら日々の業務課題に向き合い続けてきた経験の積み重ねが、現在の実効性を伴う独自の専門性として形作られているのだと感じています。Q3. エキスパート活動を通じて、本業やキャリアにはどのような変化や気づきがありましたか?▼相子 和也|Nex2 オーナー現在の仕事において、他業種まで手を付けられるようになったことや、職種の幅を広げることが出来たことに特に役立っています。また、それ以外で特に有益であった点は、エキスパート活動を行なう事で、今まで身に付けてきた個別知見が最近になり系統的に繫がり始め、システム的に新しい課題に対し処理を行える様になってきたこと、そして知見が繫がったことで、その周囲の知識情報が以前より遙かに簡単に理解出来るようになったことです。多分以前は「知っている」段階であり、それが「理解した」段階へ昇華したのだと考えて居ます。そして自分の事業において、この変化はすごく役に立っており、直前にある”課題”を処理する適切な手法を合理的に作成することが出来る様になり、労働時間の効率化が行え、プライベートに使える時間を手に入れられました。▼石田 充利|個人ITコンサルタントエキスパート活動を通じて、多様な業界から寄せられる相談に触れることで、新しい技術に対してのトレンドや適用する上での課題や迷い事を肌で感じることができるようになりました。一方では、自分の知見がこれらの専門領域でどう生かせ、価値を発揮できるのかも再考させられる良い機会となります。深みのなさや、体系だってない事、説明に説得性がないなど気が付かされます。自分の知識、経験、思考を磨き続ける実践の場を提供して頂き感謝しています。▼住 康徳|元 流通小売業 MDマーケティング部門 事業部長エキスパート活動を通じて、自分が現場で積み重ねてきた経験は、単なる業務知識ではなく、業界全体に還元できる知見になり得ると強く感じるようになりました。本業でも、目の前の課題解決だけでなく、その取り組みが流通小売業の持続性や地域社会にどうつながるかという視点で考えるようになり、意思決定の重みが増しました。また、他業界の相談に触れる中で、小売が地域の暮らしや雇用、日常の利便性を支える社会的な役割を改めて認識しました。エキスパート活動は、自身の市場価値を確かめる場というより、現場で培った実務知を外に開き、業界や社会に返していく機会だと捉えています。その積み重ねが、本業における判断の質を高めると同時に、流通小売の発展にどう貢献するかという仕事観をより明確にしています。▼千葉 純|業務用食品卸 物流企画部 部長エキスパート活動を通じて様々な企業が抱える生きた課題に触れることで、自社の物流体制や戦略を極めて客観的な視点から見つめ直すことができるようになりました。他業界の方々と対話を重ね、複雑な課題を一緒に整理していくプロセスは、私自身の思考を深く掘り下げる絶好の機会となっており、そこで得た多角的な視点を本業における物流企画としてのの意思決定に直接活かすことができています。また、自分にとっては日々の業務の延長であった現場の工夫や社内調整の苦労が、社外の方にとっては非常に価値の高い知見として重宝されることに驚きました。現場で流した汗や失敗から得た教訓がそのまま自身の市場価値になるのだと再認識できたことは、私の仕事観を大きく広げ、物流という仕事への誇りと日々の本業へ向かうモチベーションのさらなる向上に繋がっています。Q4. 生成AIの活用が広がる中で、企業からの相談内容や求められる知見にはどのような変化を感じていますか? その中で、エキスパートの価値はどこにあると考えていますか?▼相子 和也|Nex2 オーナー生成AIの実装に関しての質問はとても増えています。只、生成AIも向いていない事が多々あり、存在している情報の次元でしか回答を創造できないことなどが特に顕著だと考えて居ます。 また、設定というかインプット次第だとは思いますが、階層の異なる情報を同じ重みで処理するので、真偽レベルが大分怪しい。(指摘してみると、間違えましたと謝ってきます。)既に企業さんも気がついていて、1次収集や粗い方向性合せにAIを活用し、事前に調査される方が増えています。このことで知見で利益を供与する私たちに求められる情報品質や情報性能は明確に高くなってきていると肌で感じます。エキスパートの価値は、AIは目の前の処理中の情報から芋づる式で次の結果を得るのに対し、経験エキスパートは経験や感覚を基に、関連のないトピックへジャンプし、それを組み込んだ回答を作成できます。AIさん、まだまだですね。▼石田 充利|個人ITコンサルタント生成AIの普及により、キーワードに対して網羅的でかなりの専門的な情報を収集にすることが可能になってきました。次の段階では、その情報が企業や個人にとってどのような影響があり、活用できるかを考慮することになります。それには企業や個人にとって、業務、組織、既存の仕組みのどの部分が変化するかに気付く事が重要と考えます。日本語では、お変わりありませんか?という挨拶がありますが、変化する事への恐れや良い結果を生まない不安もあると思います。エキスパートとして、技術トレンド言葉に流されず、企業や個人の立場に立ち、そのような課題に対して、経験に基づきどのように解釈、判断するかをアドバイスしていきたいと思います。▼住 康徳|元 流通小売業 MDマーケティング部門 事業部長生成AIの普及によって、企業は業界の基本情報や一般的な論点を短時間で把握できるようになり、相談内容は以前より具体的になっていると感じます。最近は、市場の全体像を知りたいという相談よりも、自社の前提に照らして何が本質的な論点になるのか、現場ではどこで実行が止まりやすいのかといった、実務に近い問いが増えています。その中でエキスパートの価値は、情報を補うことではなく、一般論では見えない前提条件や実行上の難しさを踏まえて、企業ごとの状況に応じて論点を捉え直すことにあると考えています。流通小売では、同じ施策でも業態や商圏、店舗体制によって結果が大きく変わります。知見提供を続ける意義は、個社の課題解決にとどまらず、流通小売という社会インフラの持続性を高める一助になる点にあります。▼千葉 純|業務用食品卸 物流企画部 部長生成AIの普及により、物流業界の一般的な動向や業務効率化の基本的なフレームワークは、誰でも瞬時に検索し整理できるようになりました。それに伴い、企業から寄せられるご相談も、単なる知識の提供を求めるものから、自社の個別具体的な状況においてその施策が本当に機能するのかという、実行フェーズの確からしさを問う内容へと変化していると感じます。AIがどれほど進化しても、現場の作業員が抱く感情の機微や、部署間の利害対立、予期せぬトラブルへの泥臭い対応といった人間臭い領域は簡単に計算できません。物流事業者と事業会社の両方で失敗と成功を繰り返してきた生身の経験と、そこから得られた実務的な勘所を共有することこそが専門家の価値です。無機質な正解に実体験という体温を宿らせることが、私の知見提供の意義だと考えています。受賞者の詳細プロフィール相子 和也|Nex2 オーナープロフィール化学合成がバックグラウンドなのですが、複数の欧米IDMで半導体業界を30年経験した中で電子回路設計や製造関連のHWなど、プロジェクトマネージメントや商品設計、事業運用など経験させて頂きました。その後は真空プラズマ装置、空圧機器、電動軸等装置・部品メーカを経て5年前に電気回路設計業を企業しています。石田 充利|個人ITコンサルタントプロフィール約40年間、総合電機、半導体搬送機、産業部品の情報システム責任者として、グローバル化、M&Aに伴う基幹システムの企画、開発、運用を推進してまいりました。現在はコンサルタントとして、グローバルERPのPMO支援、BCP対策、フィジカルAI、スタートアップ企業の支援などにも取り組んでいます。住 康徳|元 流通小売業 MDマーケティング部門 事業部長プロフィール流通小売業で商品・販促・店舗運営の意思決定と実行を担ってきました。現在は地域小売を軸に、店舗を核としたまちづくりとコミュニティ形成を推進し、商流・人流・雇用を循環させる仕組みを構築することで、地域経済の持続的発展に取り組んでいます。千葉 純|業務用食品卸 物流企画部 部長プロフィール業務用食品卸の物流企画部長兼PMO。大手物流会社、大手ECモールを経て現職。データに基づく拠点再編や改正物流効率化法対応を主導し、冷凍DXで工数70%削減を達成。現場と経営を統合し、法適合と収益性を両立させる構造改革を断行。NewsPicks Expert主催「EXPERT AWARD」2年連続ノミネート。EXPERT AWARD 2025についてEXPERT AWARDは、NewsPicks Expertに登録するエキスパートのうち、前年に輝かしい実績を残した方々を称える企画です。2020年から毎年開催し、今回で6回目を迎えます。「EXPERT AWARD 2025」が掲げる「Your Expertise, In Motion」というテーマは、積み重ねられてきた知見が新たな領域へと展開し、エキスパートの価値創出がさらに広がりつつある今のフェーズを象徴しています。本アワードを通じてエキスパートの活動を可視化し、相互の称賛と新たな挑戦の契機を生み出すことで、知見がより社会へ届く循環の創出を目指します。