専門領域の情報収集において、特に大事にしている情報源専門領域の情報収集というと、難しい専門書や最新のニュースをイメージするかもしれません。でも、私が最も大事にしている情報源は、日々の相談や雑談から聞こえてくるお客様の声です。なぜなら、お客様の声を聞くということは、お客様が何を言っているかを聞くということだからです。あなたも仕事のなかで、誰かの言葉にハッとさせられることがあるでしょう。どんなことに困っているのか、どんな不安を抱えているのか。不安を抱えているということは、つまり安心していないということなんですよね。不動産や投資の知識も、目の前の人の悩みを解消するためにあります。知りたいことがわかれば、おのずとそれが私の知るべきことになります。まずは相手の心を探り当てることを、インプットの出発点にするようにしています。専門領域の情報を自分の中に取り込み、使える状態にするために工夫していること情報を自分の中に取り込むときは、常にアウトプット前提であることを意識しています。アウトプットを前提にするということは、インプットの先には必ずアウトプットが待っているという、当たり前の事実に気づくことなんです。ただ情報を集めるだけでは、頭の中がいっぱいになってしまいます。得た情報がお客様の問題解決につながるかどうか。このフィルターを通して整理しています。これは、料理人が食材を仕入れる感覚によく似ています。あなたも、大切な人に料理を振る舞うとき、どんな顔で食べてくれるかを想像するでしょう。食べる人がおいしいと感じれば、それは間違いなくおいしい料理なんです。この情報は誰の悩みを解決するレシピになるのかを考えながらインプットすると、ただの知識が使える道具へと変わっていきます。専門外の分野で、自分の仕事や思考に意外な形で効いている情報源や習慣専門外で意外と役に立っているのは、趣味のアニメやマンガ、そしてそのコラボイベントなどです。私はオタ活・推し活としてイベントやコラボカフェなどに足を運ぶことがあります。なぜなら、趣味を楽しむ時間は、私にとって間違いなく趣味の時間だからです。一見すると本業とは無関係に思えますが、エンタメ業界は常に新しい仕掛けを生み出す成長市場です。成長している市場というのは、裏を返せば、成長しているということなんですよね。自分が楽しいと感じる仕組みには、人を楽しくさせる理由があります。あなたも、自分の趣味の世界でなぜこれが流行っているのかと考えてみると、本業のヒントになるような面白い発見があるはずです。また、趣味のつながりは年代や性別を超えた交流が生まれ、ふだん身近にいる人たちと異なる感性は、私の知覚する世界を広げてくれます。私の「インプットの流儀」を言葉にすると私のインプットの流儀を一言で表すなら、素材を調理して、五感で楽しんでもらえる一皿にする、ということです。どんなに素晴らしい専門知識や最新情報も、そのままポンと出されただけではおいしくありません。そのままではおいしくないということは、何か手を加えないとおいしくならないということです。生肉や泥付きの野菜と同じで、消化不良を起こしてしまいます。それを、お客様が消化しやすい形に調理し、味付けをして提供することが私の役割です。情報活用に悩んでいるなら、まずは誰にこの料理を届けたいかを想像してみてください。相手が喜んでくれたら、それは相手が喜んだということになります。相手の喜ぶ顔を想像して、そのプロセス自体を楽しむことができれば、インプットはもっとワクワクする時間になるはずです。本記事は、NewsPicks Expertに登録する各業界のエキスパートが、自身の経験から「専門領域の情報をどう選び、取り込み、仕事に活かしているか」を言語化する寄稿企画「#インプットの流儀」の一編です。情報源の選び方、取り込む習慣、整理・消化の方法、専門外からのインプットといった多様な視点からの寄稿は、以下の一覧ページよりご覧いただけます。https://newspicks.expert/media/category/input-style「インプットしているのに、うまく仕事につながらない」——そんな感覚は、多くのビジネスパーソンに共通するものです。本記事で描かれた情報の選び方・取り込み方・活かし方が、ご自身の型を見直し、次の一歩を踏み出すきっかけとなることを願っています。一人のエキスパートが培ってきた情報との向き合い方は、言語化され共有されることで、業界や職種を越えて応用できる知見になります。こうした知見がどのような現場で生まれているのか、続けてお届けしていきます。