専門領域の情報収集において、特に大事にしている情報源業界特化型メディア、イベントや展示会・セミナー、書籍、現場にいる実務者とのコミュニケーションによって情報を得るようにしています。まずは大きくものごとを捉えるように心がけています。業界動向や社会課題を広く浅く(競合他社の動向も)。次に気になったトピックス(特に自分自身が業務上関わりの深い領域)を深掘り。ここまではほぼ毎日定期的やっています。そしてそれらの情報の答え合わせとして定期的に現場の実務者とコミュニケーションを取りながら身近で起こっている課題の詳細を把握し、次のアクションに繋げられるようにしています。本質的な課題が何かを知ろうとする際、私は自ら現場に行くことと、並行して数字を確認することができるかという2点を意識しています。専門領域の情報を自分の中に取り込み、使える状態にするために工夫していること常に変化し続けている社会環境の中で、情報をあるとき1回だけ入手しただけではほとんど価値がないと思っています。(これはわかった気になっただけと似た状態)実務で使える活きた情報にするために私がやっていることは、ものごとの変遷を追うことです。業界のニュースでも現場の実務者から情報でも定期的にアップデートし続けることが重要だと思っています。私自身は中長期的な目線が比較的多いように思いますが、短期的(半年とか1年)の場合もあります。また、もう一つの考え方としてトレンドのような移り変わりの激しい情報は、ネットニュースやイベント・セミナーで情報を得る一方、汎用的で大局を捉えたいような場合や特定の分野を深く掘り下げたい場合には本を読むといった感じで使い分けています。本は比較的最近出版されたものと、名著と呼ばれるようなものを両方意識的に読んでいます。(NewsPicks上でも一部ご紹介させていただいています)専門外の分野で、自分の仕事や思考に意外な形で効いている情報源や習慣ご存じの方も多いかもしれませんが、著書「具体⇄抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問(著者:細谷 功さん)を読んで、共感できる点が多かったのでご紹介できればと思います。目の前で起こっている事象(課題)を一旦抽象化してみる。そうすると、異業種での失敗談と本質的な原因が、身近で起こっていることと実はよく似ているということに気づくことがしばしばあります。そういう意味では、一見畑違いの領域にも興味を持って広く情報を得るようにしています。どんな業界の話でも問題の本質や解決方法を知ることは純粋におもしろいですし、頭が少し柔らかくなったような気分になれます。要は「共通点は何か?」ということかもしれませんが、あとはこの共通点を探し当てるために、ある程度ロジカルにものごとを要素分解しておくと、やりやすいのではないかと思っています。私の「インプットの流儀」を言葉にするとインプットの際に意識していることは、「その後、どうやってアウトプットするか?」です。例えば何となく本を読んでその後何もしないと、その時は色々とわかったような気になるものの、ほとんどの場合忘れてしまいます。イベントで講演を聞いたり、セミナーを受講した場合もだいたい同じです。そんなことに気付いてからは、必ず自分の中で振り返り(自分なりに要点をまとめて整理しておくこと)をするように習慣化したことを覚えています。NewsPicksで本の紹介をはじめたのもその一例ですが、無意識のうちに学んだことを他の場所で発信している時があります。この発信の頻度が増えてきたと実感できたとき、何だかすこし分かってきたぞ・・・と思えたりしています。本記事は、NewsPicks Expertに登録する各業界のエキスパートが、自身の経験から「専門領域の情報をどう選び、取り込み、仕事に活かしているか」を言語化する寄稿企画「#インプットの流儀」の一編です。情報源の選び方、取り込む習慣、整理・消化の方法、専門外からのインプットといった多様な視点からの寄稿は、以下の一覧ページよりご覧いただけます。https://newspicks.expert/media/category/input-style「インプットしているのに、うまく仕事につながらない」——そんな感覚は、多くのビジネスパーソンに共通するものです。本記事で描かれた情報の選び方・取り込み方・活かし方が、ご自身の型を見直し、次の一歩を踏み出すきっかけとなることを願っています。一人のエキスパートが培ってきた情報との向き合い方は、言語化され共有されることで、業界や職種を越えて応用できる知見になります。こうした知見がどのような現場で生まれているのか、続けてお届けしていきます。