専門領域の情報収集において、特に大事にしている情報源主にWebメディア(NewsPicksなど)やSNSの経済情勢をまとめたページを閲覧し世界情勢の様子を見ることが多いです。理由として、私は国内事業に従事していますが昨今ですと石油価格の高騰、インフレ、AIなどの特定のセクターの動向を見ることで関連する他のセクターへの影響やトレンドを考えるための材料になるからというのが主なものです。昨今の流行りで言う地政学のようなものと思っていただけると分かりやすいかと思います。日本国内のニュースなども見ますが世界各国というマクロのトレンドを見ることが全体感を見ることに優れ、フォーカスしたい論点があれば更に深堀りして考えるというアプローチができることが世界情勢をみるにおいて優れている点かと個人的に考えています。反対に恣意的な情報発信や真実に不要な要素を含んだ情報には触れないようにしています。専門領域の情報を自分の中に取り込み、使える状態にするために工夫していること自分なら情報の一次情報に触れる当事者ならどうするか、という視点を持つように自然と意識するようになりました。またそこから派生して現在自分が置かれている環境において影響する事象は何かということも考えるようになっています。経営コンサルタントの方が良くやられている手法として、「なぜ」「どうして」「どうやって」のような問いを自分に投げかける事が多いです。そこから幾つか理由をもった仮説を立て正しいか推論し、筋が良い仮説については現時点において最も信頼できる自分なりの考え方のように定義しマクロ環境の状況把握をしつつ思考力のトレーニングにも役立つので一石二鳥のような方法かと考えます。最近の例ですと、中東情勢を鑑みて石油が不足し歯科医院の前がけの使い捨てのナフキンが不足しているというニュースを見て、自分ならどうするか考えた際、「おしぼり屋をひらいて、おしぼり屋と同時に同じタオルを歯科医院にナフキンの代替サービスとしてビジネスが成立しないか」等を考えました。素人ながらタオルと洗濯できる機器があれば最低限の経営資源はあるし、先行者となれば市場でのアドバンテージが築けるのでは?など、実証まではしないもののトレーニングを習慣的にしている癖が出た出来事でした。専門外の分野で、自分の仕事や思考に意外な形で効いている情報源や習慣地元でも地方でもスーパーマーケットに行ってただ買い物をしたり、ただ眺めるというだけでも沢山の情報が手に入ります。年に1度の頻度でルーツでもあるため沖縄県へ旅行へ行くのですが御当地の農産物や伝統を、本土の文化とミックスすることで新たな商品やサービスが生まれていることに気が付き毎年新しい刺激や発見があります。基本的にバックオフィスでエンドユーザーの方にお会いする機会が少ないのですが、自分がユーザー側に立ち且つサービスを提供する側ならどのようなコンセプトでサービスを提供するか等を考えると一次情報から更に情報量が広がり情報が何か構造を持つようになる感覚を良く感じます。これは趣味で何となく続けていた哲学において、定義、概念、存在などを考えたり形而上学で前提条件を疑ったり見つめ直すという習慣も何か影響しているのかもしれません。私の「インプットの流儀」を言葉にすると物事の構造から本質を見抜き、問いや問題に対する解を考え解決へ導くというタイトル通りのことを根底に考えています。今は生成AIの隆盛により情報量というものが指数関数的に増大しまた不確実性の高い時代になり今までの常識が早いサイクルで変化していくことが日常で、今日は当たり前と考えてることが明日には当たり前でなくなる可能性も多く含んでいる時代だと思います。自分の専門分野は今はあったとしてもいずれはコモディティ化することも平気で到来する可能性があるという変化も当然にあります。なので私は「私は●●の専門家だから●●しかやらない」という発想はとても危険であると同時に勿体ないと思っています。前述のとおり情報に溢れている時代であればその情報をどのように活かすかも自分次第です。宇宙飛行士の方が宇宙から見た地球に国境線は無いと言っていました。これはインプットの仕方や専門性の発揮にも同じことが言えると思います。手を出してはいけない学術分野もなければ専門性を一つしか持ってはならない等の決まりはありません。インプットや発想に悩まれる方がいらっしゃいましたら一度自分が無意識に引いた国境線を取っ払ってみると良いかと思います。国境線が無い先には地平線と未だ見ぬ地の可能性が見えると思います。本記事は、NewsPicks Expertに登録する各業界のエキスパートが、自身の経験から「専門領域の情報をどう選び、取り込み、仕事に活かしているか」を言語化する寄稿企画「#インプットの流儀」の一編です。情報源の選び方、取り込む習慣、整理・消化の方法、専門外からのインプットといった多様な視点からの寄稿は、以下の一覧ページよりご覧いただけます。https://newspicks.expert/media/category/input-style「インプットしているのに、うまく仕事につながらない」——そんな感覚は、多くのビジネスパーソンに共通するものです。本記事で描かれた情報の選び方・取り込み方・活かし方が、ご自身の型を見直し、次の一歩を踏み出すきっかけとなることを願っています。一人のエキスパートが培ってきた情報との向き合い方は、言語化され共有されることで、業界や職種を越えて応用できる知見になります。こうした知見がどのような現場で生まれているのか、続けてお届けしていきます。