育休中に副業はできる? 法律・会社ルールを確認育休中に副業ができるのかは、多くの方が気になるポイントです。副業を始める前に、まずは法律上の扱いと会社の就業規則を確認する必要があります。法律上は育休中の副業は原則可能法律では、育休中の副業を明確に禁止しているわけではありません。育児休業は、子どもの養育を目的に労働者が一定期間仕事を休める制度であり、在宅ワークや短時間の副業を行うこと自体は違法ではありません。ただし、副業が育児休業給付金に影響する可能性がある点には注意が必要です。給付金は「休業状態であること」が支給の前提となるため、副業の働き方や収入次第で減額や支給停止となるケースがあります。つまり、法律上は副業が可能でも、実際に始めるには給付金制度の条件を踏まえて判断することが重要です。育児休業給付金との関係については、後のセクションで詳しく解説します。就業規則によっては禁止されているケースもある育休中に副業ができるかどうかは、勤務先の就業規則によって左右されます。企業によっては、本業への影響や情報漏洩のリスクを懸念し、「副業禁止」あるいは「会社の事前申請が必要」といった制限を設けているケースがあります。これらの規則に違反すると、懲戒処分や信頼関係の悪化といったリスクにつながることもあるため、育休中に副業を始める場合は、まず就業規則を確認することからはじめましょう。安心して取り組むためにも、規則を確認し、不明点があれば人事部に相談するなど、トラブルにならないよう進めることが大切です。公務員は育休中の副業が原則禁止一般企業の会社員と異なり、公務員は育休中であっても副業が原則として禁止されています。「国家公務員法」や「地方公務員法」において、副業や兼業が厳しく制限されているためです。これらの法律は、公務員の職務専念義務や信用保持、公平性を確保するための規定で、たとえ育休中に「時間があるから副業をしたい」と考えても、法律上は難しいのが実情です。ただし、公益性の高い活動や社会貢献につながるボランティアなど、一部の例外については所属期間の許可を得ることで副業が可能になる場合があります。育休中に副業を検討する場合は、所属先の人事部に必ず相談し、法律や規則に反しない範囲で慎重に判断しましょう。育休中に副業しても育児休業給付金は受け取れる?結論から言うと、育休中に副業をしても、一定の条件を満たしていれば育児休業給付金を受け取り続けることは可能です。ただし、収入や働き方によっては給付額が減額されるケースもあります。育児休業給付金は「休業状態であること」が支給の前提です。そのため、勤務時間就労日数が多いと「実質的に働いている」と判断され、給付対象外になる可能性があります。厚生労働省が定める育児休業給付金の制度では、1ヶ月の就労日数が10日以下、かつ就労時間が80時間以内であれば休業扱いとされ、給付金は通常どおり支給されます。さらに、副業による収入についても、育休開始前の賃金の80%未満であれば減額の対象になりません。つまり、短時間の在宅ワークや軽作業など、収入と稼働時間が基準を超えない副業であれば、育児休業給付金を受け取りながら副業をすることが可能です。ただし状況によって判断が異なるため、不安がある場合はハローワークや勤め先に確認することをおすすめします。(参照:厚生労働省|育児休業期間中に就業した場合の育児休業給付金の支給について)育休中に副業するメリットと注意点育休中に副業を行うことには、収入面・スキル面・キャリア形成の観点から多くのメリットがある反面、給付金や体調面など注意すべき点もあります。追加収入・スキル維持・自己実現にメリットあり育休中に副業を行うメリットの一つは、家庭にいながら収入を得られることです。生活費や育児にかかる費用を補えるため、家計の安定にもつながります。また、育休で一時的に職場を離れている間も、これまでの職務経験や専門スキルを活かして副業に取り組むことで、スキルを維持・向上させる機会にもなります。さらに、自分の得意分野や興味のある分野に挑戦することで、新たなやりがいや自己実現を感じられます。育休期間をキャリアの幅を広げる期間として活用できる点も、副業の大きな魅力です。給付金や体調面など注意すべきポイントもある一方で、育休中に副業を行う際は、育児休業給付金と体調への影響に注意が必要です。副業による収入や就労日数・時間によっては、育児休業給付金が減額・停止される可能性があるため、厚生労働省の基準(就業日数 月10日以下、就業時間 月80時間以下)を確認して判断しましょう。また、育児と仕事を両立させることは想像以上に負担が大きく、体調や生活リズムに影響を及ぼすこともあるため、無理のない範囲で働き方を調整することが大切です。始める前に確認しておきたい手続きと確定申告の基礎知識育休中に副業を安心して始めるにあたって、勤務先とのトラブルを防ぐために確認すべき手続きと、確定申告の基本について解説します。副業前に会社へ届出が必要な場合とは副業を始める前に、まず確認すべきなのは「会社への申請が必要かどうか」です。企業によっては就業規則において「副業禁止」や「事前承認制」と定めており、特に本業に影響を及ぼすような内容や、情報漏えい・利益相反の懸念がある業務については厳しく制限されています。例えば、同業他社での勤務や、会社の信用や機密情報に関わる副業については、申請が求められるケースが一般的です。また、長時間労働につながる副業も、健康への影響が懸念されることから、会社によっては制限の対象となる場合があります。さらに、公務員や一部の業種では、法令や内部規定により副業が原則として禁止されており、許可を得ずに始めると懲戒処分につながる可能性もあります。まず就業規則を確認し、必要に応じて人事部への相談と正式な手続きを行いましょう。業務委託や個人事業主で行う副業の特徴と注意点育休中の副業としては、業務委託や個人事業主として働くケースが多く見られます。こうした働き方は、育休中でも在宅や短時間の仕事に柔軟に対応しやすく、スキルを活かして収入を得られるのが魅力です。成果物単位での契約が一般的なため、時間に縛られず自分のペースで仕事を進められるという利点もあります。一方で、給与所得と異なり、税金や保険などの手続きを自分で管理する必要があるため、確定申告や住民税の納付方法について理解しておくことが重要です。また、契約内容や納期の管理も自己責任となるため、トラブルや信用問題を避けるための計画的な業務運営が求められます。さらには、育児休業給付金への影響も考慮して、就労日数・時間、収入額が基準を超えないように調整しつつ、子育てとの両立が無理なくできる範囲で副業案件を選ぶことが大切です。年間20万円超の副業所得には確定申告が必要副業で得た所得(副業収入ー経費)が年間20万円を超えると、確定申告が必要になります。確定申告を忘れると、追徴課税や延滞税が課される可能性があるため、忘れずに対応しましょう。一方で、年間の副業所得が20万円以下の場合は、原則として確定申告は不要とされています。ただし、副業で得た収入があると、住民税の申告が必要な場合があります。副業分の住民税を給与と一緒に引かれたくないときは、「普通徴収(自分で納付)」を選ぶことができます。この方法は、副業を申請していない人だけでなく、処理を分けて管理したい場合や、プライバシーを重視したいときにも選ばれています。申告手続きを怠ると、住民税が本業の給与と合算されて「特別徴収」となり、勤務先に副業分の情報が伝わる可能性もあります。目的や状況に応じて、事前に税務署や市区町村の窓口で確認しておくと安心です。※ 本記事の内容は、2025年8月時点の法令・制度等に基づいて作成しています。内容の正確性や最新性を保証するものではありません。税制は改正される場合がありますので、実際の申告や手続きを行う際は、必ず国税庁やお住まいの自治体の公式情報をご確認ください。育休中にできるおすすめ副業7選|在宅・スキマ時間で取り組めるここからは、育休中でも続けやすくスキルを活かせる7つの副業を紹介します。育児と両立しながら収入や経験を増やすヒントとして参考にしてください。スポットコンサル|ビジネス経験を企業の相談に活かすスポットコンサルは、マーケティング・人事・経営企画など、自身の業務経験をもとに企業からの相談に答える業務です。多くの場合、オンラインミーティング形式で1時間程度の単発案件として実施され、専門知識や実務経験をそのまま活かせます。育児との両立のしやすさ:案件ごとにスケジュールを調整できるため、子どものお昼寝時間やパートナーが育児を担当している間など、限られた時間を活用しやすいです。継続的な納期管理や長時間稼働の必要がないため、育休中でも無理なく取り組めます。報酬目安:1案件あたりの報酬は5,000円〜数万円。専門性やテーマによって単価が変わります。週に1〜2件対応するだけでも副収入につながりやすく、効率的に稼げる点が魅力です。[[[CTA_A]]]Webライター|文章力を活かして在宅で稼ぐWebメディアの記事や商品紹介記事、SEOコンテンツなど、幅広い執筆案件があります。テーマはビジネスからライフスタイルまで多岐にわたり、自分の得意分野や興味を活かせるのが特徴です。育児との両立のしやすさ:在宅かつ非同期で進められるため、スキマ時間を有効活用できます。納期さえ守れば働く時間帯は自由に調整できるので、柔軟に働くことができます。報酬目安:文字単価制(1文字1〜3円程度が目安)や記事単価制で支払われることが多く、スキルや専門性によって単価が上がります。継続案件や専門分野を持てば安定した収入につなげられます。ブログ・アフィリエイト|自分の発信で収益化を目指すブログやアフィリエイトは、自分の得意分野や経験をもとに記事を発信し、広告や紹介料で収益を得る副業です。アフィリエイトは、特定の商品やサービスを紹介し、読者が購入・利用した際に報酬が発生する仕組みです。育児との両立のしやすさ:記事作成やサイト運営は、育児の合間にコツコツ進めやすいのが魅力です。自分の経験をコンテンツにできるため、子育てや日常の工夫をそのまま記事に活かすことも可能です。報酬目安:収益化までに時間はかかりますが、初期は月数千円程度からのスタートが多いです。アクセス数や信頼を積み重ねることで、長期的に大きな収益につながることもあります。オンライン講師・家庭教師|得意分野を教える副業オンライン講師や家庭教師は、英語や数学といった学校科目の指導から、資格試験対策、趣味や特技(プログラミング・デザイン・ピアノなど)まで幅広く需要があります。近年は教育プラットフォームや家庭教師マッチングサービスも増えており、専門知識を活かして在宅で始められる点が魅力です。育児との両立のしやすさ:授業はオンラインで行えるため、自宅で取り組めます。レッスン時間を夜や週末など希望に合わせて調整ができるため、育児のスケジュールに柔軟に対応可能で、限られた時間を有効活用できます。報酬目安:1時間あたりの報酬は2,000〜5,000円程度が相場で、専門性の高い分野や試験対策はさらに高単価になることもあります。指導経験や実績を積むことでリピーターが増え、安定収入につながる点もメリットです。IT・デザイン系|専門スキルでプロジェクト案件を受注Web制作やアプリ開発、ロゴやバナー作成など、IT・デザイン系の専門スキルを活かして取り組む副業です。クラウドソーシングやマッチングサービスを通じて案件を受注するケースが多いです。育児との両立のしやすさ:案件ごとにスケジュール調整できるため、子どもの生活リズムに合わせやすく、限られた時間で取り組むことができます。報酬目安:初心者でも数千円から、経験を積めば1案件で10万円以上の高単価も期待できます。スキルアップにもつながります。ハンドメイド販売|作品づくりを楽しみながら収入に変えるアクセサリーや雑貨、布小物、インテリア用品など、自分で作った作品をネットショップやフリマアプリで販売します。クリエイティブな作業を通じて、自分の趣味や特技を活かしながら収益化できる点が特徴です。育児との両立のしやすさ:作品制作は自宅で取り組め、納期や制作ペースも自分で調整できるため、無理なく続けやすいです。報酬目安:販売価格や販売数によって収入は変動しますが、手軽な小物は1つ数百円〜数千円、人気作品や高単価アイテムは数千円〜数万円になることもあります。コツコツ積み重ねることで安定した副収入につなげやすくなります。データ入力・事務サポート|スキマ時間で始められる軽作業資料作成やデータ整理など簡単な事務作業を在宅で行う副業です。専門知識がなくても始めやすく、短時間で完了する案件が多いため、手軽に始められるのが特徴です。育児との両立のしやすさ:短時間で完了する作業も多く、育児の合間や子どものお昼寝時間を活用して進められます。納期が柔軟な案件を選べば、無理なく続けられます。報酬目安:時給換算で1,000〜1,500円程度が目安です。限られた時間でもコツコツと安定的に副収入を得やすいです。▶︎あわせて読みたい:在宅の副業おすすめ15選|スマホ・PCでスキマ時間に稼ぐ副業の選び方・始め方・注意点まとめ|ルールを押さえて育休中の副業に前向きにチャレンジしよう育休中の副業は、法律上禁止されていませんが、会社の就業規則や公務員の場合の制限など、あらかじめ確認すべきルールは多くあります。また、育児休業給付金への影響や、確定申告・住民税などの税務手続きについても事前に理解しておくことが大切です。育児期間中の副業は、スキルの維持や収入の確保につながるだけでなく、将来のキャリアにプラスになる可能性もあります。家庭の状況に合わせて取り組める働き方を選べば、育児との両立もしやすく、育休期間を有意義に活用できるでしょう。必要なルールを押さえたうえで、無理のない範囲でチャレンジする副業は、育児中でも前向きな自己投資になります。自分のライフスタイルに合ったかたちで、少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。