40代のマーケティング担当者はAIとどう向き合うべきか - 高桑諭 / #エキスパートアドベントカレンダー2024

2024-12-11

「#エキスパートアドベントカレンダー2024」とは、NewsPicks Expertに登録するエキスパートが、各業界・専門領域における学びや、エキスパート活動を通しての気づきを共有する期間限定企画です。

今回は、LECT株式会社の高桑諭氏による記事をお届けします。

EXPERT

高桑諭

LECT株式会社
現在は通信会社様でマーケティング領域を中心としたコンサルタントとしてお仕事をさせていただいているものの、私のキャリアの原点は、大学卒業後に広告代理店で働いた経験にあります。
そこでマーケティングの面白さに目覚め、以来約22年間、マーケティング領域を中心に活動してきました。
これまで事業会社、広告代理店、コンサルタントと様々な立場で仕事をする中で、新規顧客獲得からCRMまでのマーケティング領域はもちろん、新規事業開発や営業企画など、事業成長に必要な領域に携わってきた経歴を持っています。

AIは今や、どの世代においても仕事に欠かせない存在となっています。特に40代の私たちにとって、AIをどう取り入れるかは、仕事の成果を大きく左右する重要なテーマです。一方で、「便利すぎて逆に使い方が分からない」と感じている方も少なくないでしょう。

本記事では、マーケティングを生業とする私がAIとどのように向き合い、仕事に活用しているかを具体例を交えて共有します。これを参考に、AIを取り入れた新たな働き方を考えるきっかけになれば幸いです。

AIの影響

AI技術は日進月歩で進化を続け、その応用範囲は多岐にわたります。ChatGPTやGeminiなどの生成AI、画像生成ツール、コード作成支援ツール、さらにはアプリやサイトまで作れるものも登場しました。もはや、触れない日はないほど、AIは私たちの日常や仕事に溶け込んでいます。

私の仕事で言えば、コピーライティングのアイデア出しやSQLの作成補助、調べ物の要約、さらには思考を整理するための壁打ち役としてAIを活用しています。こうしたツールは非常に便利ですが、AIが「自動的に正解を与えてくれる魔法の箱」ではないことを忘れてはいけません。

AIはツールであり、本質ではない

AIは数多くのタスクを支援し、アウトプットを生み出してくれますが、それはあくまでも「手助け」の範囲に留まります。最終的にそのアウトプットをどう捉え、どう活用するかは人間の役割です。

例えば、AIがSQLを作成してくれても、その結果をどう分析し、新たな施策を設計するかは人間の判断にかかっています。AIがアプリを生成してくれるとしても、それを収益性のある事業に育てるのは私たち自身です。

AIの活用には人間の指示が不可欠です。AIは道具に過ぎず、本質的な価値はそれを使う人間側の思考力や判断力によって決まります。

マーケティング現場でのAI活用事例

私の経験から、具体的なAI活用例をいくつか共有させていただきます。

まず、データ分析業務においては、SQLクエリの作成支援としてAIを活用しています。複雑なJOINやサブクエリが必要な場合、AIに「このようなデータが欲しい」と伝えることで、効率的にクエリを作成できています。ただし、出力されたクエリは必ず人間が確認し、意図した結果が得られているか検証することが重要です。

また、データ分析の視点出しにもAIを活用しています。例えば、ある施策の結果データをAIに提示し、「他にどういった切り口で分析できるか」と質問することで、人間が見落としていた視点を得られることがあります。先日も、ユーザー行動データの分析において、AIとの対話を通じて、時間帯別の行動パターンという新たな分析視点を見出すことができました。

さらに、私自身のキャリア分析にもAIを活用しています。職務経歴書をAIに読み込ませ、パールグローイング法を用いて、自身の強みや理想のポジション、適性のある領域について新たな気づきを得ることができました。AIは私の可能性を示唆してくれましたが、それをどう解釈し、実際のキャリア選択に活かすかの判断は、当然ながら私自身が行いました。

これらの例からも分かる通り、AIは私たちの思考や作業を支援してくれますが、最終的な判断や決定は人間が行う必要があります。AIは可能性を広げてくれるツールですが、その可能性をどう活かすかは、私たち人間の創造力と判断力にかかっているのです。

AIは可能性を広げてくれる

とはいえ、AIは私たちの可能性を大きく広げてくれるツールでもあります。これまで困難だった作業が容易になり、新たな視点やアイデアを得るきっかけを提供してくれるのです。

例えば、前述したように職務経歴書をAIに読み込ませることで、自分の強みや理想のポジションについて新たな視点を得ることができました。AIの提案を通じて、自分自身を見直す機会を得たのです。しかし、最終的に「どう活かすか」を決めたのは私自身でした。

AIの力を借りて新しい可能性を見つけることはできても、その結果を最大限に活用するには人間の意志と行動が必要不可欠です。

2025年にAIとどう向き合うか

ここまでAIとの向き合い方をお伝えしてきましたが、2025年を見据えた今後の展望について考えます。

私は今後もAIをツールとして使い続けるだけでなく、AIエージェント機能(複数のAIモデルを組み合わせ、高度なタスクを実行するシステム)の活用が重要になると考えています。この進化に適応するためにも、新しい技術を試し続けることが必要です。

また、新しい技術を知り、活用することで他者との差別化が図れる点も見逃せません。これまで以上にAIを活用し、効率的かつ創造的に働ける環境を自分自身で作り上げていきたいと思います。

最後に

現状において、AIはツールであり、私たちに「答え」を与えるものではありません。AIの回答をどう捉え、行動に移すかは私たち次第です。AIを上手に活用すれば、私たちの可能性は無限に広がります。

私は今年44歳ですが、AIの活用を通じて、まだまだ新たな挑戦ができることを確信しています。AIを「難しそう」と敬遠している方も、まずは手に取って触れてみてください。ChatGPTやGeminiだけでなく、自分に合ったAIツールを探し、様々な会話を通じて使い倒してみることで、未来が広がるはずです。


NewsPicks Expertの登録エキスパートによる「#エキスパートアドベントカレンダー2024」。

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