2024-12-20

「#エキスパートアドベントカレンダー2024」とは、NewsPicks Expertに登録するエキスパートが、各業界・専門領域における学びや、エキスパート活動を通しての気づきを共有する期間限定企画です。
今回は、角智宏キャリアコンサルタント事務所の角智宏氏による記事をお届けします。
角智宏
角智宏キャリアコンサルタント事務所
昭和52年,鹿児島県出水市の生まれ。
平成13年に別府大学文学部史学科を卒業後,鹿児島県内の高等学校・特別支援学校高等部の教諭として14年間勤務。
平成27年に出水市にある社会福祉法人に入職し,令和3年より本部長として活動中。
現在は,法人運営のほか,管理業務,人材育成などに従事。事業所の管理者を兼務しながら職場適応援助者(ジョブコーチ)として障害者の方だけでなく,企業側にも立った視点でサポートを行っています。
2024年に初めてNewsPicks Expertに参加させていただきました。今年は数例の案件について見解を述べさせていただきました。
参加のきっかけはSNSでのお誘いでしたが、自分にできるのだろうかと言う不安と、自分が答えることの影響を考える1年でもありました。
私は通常、障害福祉サービスの現場で法人運営や、事業所の管理者及びジョブコーチ(職場適応援助者)として活動を行っています。
法人の職務においては、3年に1回をめどに行われる、行政の指導監査等を受けるポジションにあり、日頃からの記録や根拠資料の整備、理事会や評議員会の運営等も行っています。
法人では今の立場になって3年目になりますが、指導監査で大きな指摘事項はなく、順調に運営ができています。
以前は指摘を受けることも多かったようですが、現在ではほとんどありません。
来年はこのあたりも自分の武器として活動ができればと考えています。
一方で、現場レベルで考えると、令和6年度は大きな障害福祉サービスの報酬改定がありました。色々なものが変化していく中で、日頃から新しい情報を収集する事はもちろんですが、ネットワーク作りの大切さを感じた1年でもありました。
特に地域連携の面から考えると、開かれた事業所運営がこれまで以上に求められるようになりました。
今年度は努力義務になりますが、地域連携推進会議が際たるものと思います。会議は年に数回、障害福祉サービスの利用者本人やご家族、地域住民や行政の担当者などを事業所に招き、施設や利用者に対する理解を深めていただく機会を設け、地域の方々との関係づくりを行うことがサービスの透明性や質の担保につながると考えます。
就労系サービスにおいては、令和7年からスタートする就労選択支援が、障害者の「働く」可能性を広げるサービスとなることを期待しています。
障害福祉サービスが利用者を囲い込むことも課題となっており、一般就労ができる力があるにもかかわらず福祉でとどまってしまっている障害者の方々が、本来持つ力を発揮できる環境への移行が促進されるサービスとなることを期待しています。
一方では、就労系事業所の運営に人員不足などの影響も考えられますが、加算で補う部分や、それぞれの事業所の特色をいかして、新たな利用者確保に奔走されると思います。
ジョブコーチ支援においては、これまで同様、企業との連携の必要性が求められます。企業にはサポートしてくださる方が必ずしも配置されているとは限らないので、ジョブコーチ支援だけでなく、関係機関を巻き込んだ支援の必要性が求められています。
現在、就労分野では、新たな国家資格の創設も検討されています。これについては、福祉の人材確保の観点からも、また福祉の質の担保からも、今後どのようになっているか注目しているところです。
生活の場であるグループホームにおいては、今年大きな事件も起こりました。グループホームのずさんな運営により利用者が適切な支援を受けられなかったケースでした。現在、行政を中心に対応策を考えられていると思いますが、先に述べたように、開かれた事業所の運営が行われることで、多くの人々の意見を取り入れ、地域に根ざした開かれた運営を目指すことで、二度と同じようなケースが起こらないように「施設を地域で見守っていく」必要性を感じています。
最後に個人事業であるキャリアコンサルタントとして、昨年度から活動を始めました。障害福祉サービスの現場にもキャリア支援は必要だと考えています。
特別支援学校を卒業された方は、学校では先生の言うことをしっかり聞き、事業所では支援員の方の指示を素直に聞く方が多いと感じています。
そんな中、意思決定支援が求められる障害福祉の現場においては、どのようにしてニーズに即したキャリアを考えていくかが課題となっています。
ご本人の意思だけを尊重するとミスマッチが生まれてしまったり、家族の希望だけを聞くと、本人のニーズに即していなかったりするケースもよくあります。
また、福祉の現場の支援員がキャリアに対して考える機会を持つことも重要な役割かと思われます。
利用者のみなさんの将来「ありたい姿」に寄り添った支援を目指し、私の知見が皆様のお役に少しでも立てることを祈りながら、まとめとさせていただきます。
NewsPicks Expertの登録エキスパートによる「#エキスパートアドベントカレンダー2024」。
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