ベストオピニオンに選出された激甚災害の体験。経験こそが必殺の武器だ! - 大西信秀 / #エキスパートアドベントカレンダー2025

公開日: 2025-12-19

「エキスパートアドベントカレンダー2025」とは、NewsPicks Expertに登録するエキスパートが、各業界・専門領域における学びや、エキスパート活動を通しての気づきを共有する期間限定企画です。

今回は、弁慶マネジメント 代表(個人事業主)の大西信秀氏による記事をお届けします。

テーマは「エキスパート活動を通して得た気づきと、AI時代における知見提供の価値について考えたこと」です。
2025年のエキスパート活動から得た経験をもとに、知見発信にどんな価値があるのかを考察します。AIが進化する今だからこそ、人の経験や洞察がどう活きるのかを考えるヒントになる内容です。

EXPERT

大西信秀

弁慶マネジメント 代表(個人事業主)
高校電気科を卒業後、新卒にて専門商社に入社。電気技術を生かしてセールスエンジニアとして、自動化システムを販売する。その後、建設業界に転出し、無線通信設備工事の元請けとして、日本全国各地において、建設コンサルタントから、現場代理人として建設工事プロジェクトの総責任者として活動する。30年以上にわたる現場管理・組織マネジメントの経験と、PL・BS管理の実績を活かし、中小企業や個人事業主に、資金調達や資金繰り、財務経営支援を行っている。中央大学法学部通信教育課程在学中。
資格:2級FP技能士・簿記3級・第⼀種電気⼯事⼠・⼀級⼟⽊、電気⼯事、電気通信⼯事施⼯管理技⼠・原⽥メソッド認定パートナー他多数

Q1. 2025年のNewsPicks Expert活動の中で、印象に残っている出来事はありますか?

「国内激甚化の情報収集」という、フラッシュオピニオンの案件をいただいた。

この案件はのちにインタビューにも発展し、フラッシュオピニオンで回答したコメントが、ベストオピニオンに選出されることにもなった。これは自分にとって非常にうれしく、光栄な出来事でもあった。

自分が激甚化災害に直接的被害にあったわけではなかったが、2011年の東日本大震災では、当時仙台に自宅(マンション)を所有しており、自分と家族は東京に居たなかで、その自宅マンションは全壊と判断される被害があった。

また当時勤めていた会社は名取市にあり、本社社屋は大きな被害にあった。3年間住み、暮らし、仕事で走り回った東北の地が、見慣れた風景が一変したことを思い出した。

また、2014年の広島土砂災害では、当時広島市内に住んでおり、すぐ隣の区で、あの激しい土砂災害があった。あの夜は激しい雨と激しい雷で、数分おきに停電が発生し恐怖した。そしてあくる朝の光景に言葉を失った。このような経験をしたことで、私は今度こんなことが自分の身の回りでおきたら、どんな形でもいいので、自分の身を提供し、何でもいいので、自分の持てるものを提供したい。という思いに駆られ、防災士となったり、救急救命の講習を受けたり、自分の建設業のスキルを活かせるように、小型車両系建設機械の技能講習を受けたりしてきた。

案件の回答では、自分の経験と、それだけでは足りないので、AIも使いながら深くリサーチをして、コメントの回答、インタビューの回答をさせていただいた。激甚化の経験は、私に、実際に目の前で災害が発生したら、どのような行動で、どのように自分のキャリアを活かし、被災者を始めとして、この社会へ自分を役立たせることができるのか?を常に考えるきっかけを与えてくれたことでもあり、そのことを披露できる機会を得て、この案件は非常に印象に残っている。

自分だけの経験だけでなく、質問から新しい情報をリサーチすることで、新たな知見を取り入れることができて、非常に大きな財産になった。

Q2. その経験を通して、「自分の知見を発信すること」にどんな価値を感じましたか?

自分では当たり前であることも、他人においては、それは当たり前ではなく、とても有意義であり、今必要な情報であることを再認識した。

東日本大震災も、広島土砂災害も、実体験者として、災害発生時から復興までの期間、実際に目にしてきたこと、新たに経験したこと、感じたことは、自分のこれまでの経験と融合することで、新たな視点となり、新たな価値となっていく。

そのうえで、こうすればいいのではないか?とか、もっとこうできないか?とか、あんなやり方もあるのか!など、生で得た情報をインプットし、インプットされた情報を自らの言葉で発信することによって、その言葉を受け止めた人が、その人のこれまでの経験と融合することで、さらに別の新たな価値として生まれる。

この連鎖が広がることで、自分が発信した価値は、それを受け止めた人の価値を上乗せして、どんどん大きな価値になっていくのだろうと感じた。

だからこそ、臆することなく、自信をもって、自らの知見、価値を発信するべきだと感じている。

Q3. 生成AIが発達する中で、人が提供する知見の価値はどこにあると思いますか?

生成AIは必須である。情報を瞬時に大量にまとめて出力してくれることは、人間には不可能な領域でもある。が、AIが大量に的確に瞬時に出力する答を導き出せるのは、人がAIに出す問いの質による。問い質とは、人が経験した、見て・聞いて・触って・匂って・発した、五感が体験したこと、その体験が深ければ深いほど、AIから的確な情報を引き出せる。と私は思っている。

その人が体験してきた、体感してきた経験、知見と、生成AIの融合こそが、これからの社会には必要だと思っている。なので、単なる使いこなすためだけのプロンプトではなくて、その人が生きてきた人生を、そのプロンプトに込めることができるか?ストーリーとして組み込むことができるか?が、人が提供する知見の価値であると思う。

エキスパート活動では感情を発信することはほとんどないけども、現在のAIができない、出せない感情の部分を表現、発信できる世界になれば、もっと人間らしい世界になると思う。

人が行う判断なんかは、経験や知識だけでなく、感情の部分が大きなウェートを占める。そもそも経験自体が感情と紐づいて記憶されるものだから。

「エキスパートアドベントカレンダー2025」とは

「エキスパートアドベントカレンダー2025」は、NewsPicks Expertに登録するエキスパートが、各業界・専門領域における学びや、エキスパート活動を通しての気づきを共有する期間限定企画です。2025年12月1日〜12月25日の25日間、エキスパートの学びや気づきをお届けします。

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https://newspicks.expert/advent-calendar/2025

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