Q1. 2025年、あなたの専門領域で最も印象に残った出来事・変化・トピックは何ですか?
私の2025年はAIで幕を開けました。
元々、機械学習やプログラミング言語に興味を持ち、PythonやJavaScriptといった言語を勉強していましたが、あっという間に世間のテック業界の話題がAI一色になりました。それに伴い、プログラミング言語を学ぶのをやめ、AIを活用してコードを書くようになりました。
また、アイデアの壁打ちもChatGPT、Gemini、Claudeなどの生成AIツールを使って行い、アイデア出しに苦労する時間が大幅に短縮されました。
さらに、AdobeやCanvaなどのデザインツールも生成AI機能を使い、ロゴやイラストを作成して内容を伝える工夫をしました。これらのことは、限られた時間やリソースでは達成できなかったことです。
また、2024年にはこれほどAI技術が進化するとは想像もできませんでした。私自身、AI技術の恩恵を受けている一人と言って良いでしょう。
Q2. その出来事・変化が起きた背景には、どのような要因があると思いますか?
私自身が関わるマーケティングリサーチ業務全体でもAIの影響を強く受けています。しかしながら、その影響はポジティブなものばかりではありません。
具体的には、一連の業務がAIに置き換わるプロセスを目の当たりにする機会が増えました。つまり、人間が数日かけて作成していたアンケートやインタビュー調査のスクリプトが、生成AIを使えば数秒で作成できてしまう状況が起きています。
さらに、生成AIは集めたデータから報告書まで作成してくれます。マーケティングリサーチ業界でも、AIが話題の中心となっています。
その一方で、AIを脅威と捉えるのではなく、業務効率化のツールとして活用し、人間ならではのマーケティングセンスや消費者への洞察力をより高めていこうという動きがあります。
Q3. このトピックは今後どのように進化・展開していくと考えますか?
すべての業務を生成AIで賄いきれないことも見えてきました。
たとえば、インタビュー調査では、生成AIが作成したスクリプトを使っていても、相手の仕草や雰囲気を察知して、とっさに声のトーンや口調を変える必要が出てきます。また、打ち合わせで気まずい空気になったとき、瞬時に話題を変えることで、場の雰囲気を和やかなものに変えることができた経験もありました。これは、人間同士だからこそ得られる体験だと思います。
マーケティングリサーチ業務に限らず、AIではなく、人間にしかできないことは何か——そう考えたときに辿り着いたのが、人間のコミュニケーション力です。
海外、特に欧米では、経営者が「デリバリー」、つまり話す内容を効果的に届けるコミュニケーション力を強化するニーズが高まっています。私も俳優経験を持つコーチから、声のトーン、話すスピード、間の取り方、身振り手振り、表情、視線などの聞き手にメッセージを効果的に伝えるためのアドバイスを受けました。コーチングを受けて感じたことは、コミュニケーションはAIに丸投げせず、自分自身の言葉と体を使って思いを伝えることの重要性です。
AI技術が発達している時代だからこそ、自分の言葉で思いを伝えることの重要性が高まっていると言えます。
2026年には、自分自身という媒体を使って情報発信をしていきたいと思います。



